金投資の専門用語!地金やスモールバーチャージなど100単語の意味

中野貴利人
監修者中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
2021/11/20 更新本ページはプロモーションを含みます

金投資の専門用語!地金やスモールバーチャージなど100単語の意味

金投資で頻出する用語から100個程度をピックアップして、一覧表にしました。初心者は専門用語に抵抗がありますが、難解な単語はないため、1度目を通せば理解できます。

  1. あ行(インゴットなど)
  2. か行(貴金属・金本位制など)
  3. さ行(産金コスト・地金など)
  4. た行(ドルコスト平均法など)
  5. な行(NYMEX・24Kなど)
  6. は行(宝飾品需要など)
  7. ま行(南アフリカ共和国など)
  8. や行(四大金市場など)
  9. ら行(ロンドン金市場など)
  10. わ行(ワシントン協定など)

あ行(インゴット・FBRなど)

単語名説明
IMF 国際通貨基金(International Monetary Fund)の略であり、通貨の評価、国際協力の促進、国際貿易の促進、為替相場の安定と為替制度の維持、加盟国の繁栄、国際収支不均衡の是正が目的です。
インゴット 金地金のことです。鋳型を使って形成された金属の塊であり、商品化するときに延べ棒やコインの形にします。
インド 純金を世界一消費している国です。純金の年間消費量は推定700~800トンにも及びます。
インフレ率 物価上昇率のことです。日本では長らくインフレの反対のデフレが続きました。
インフレヘッジ インフレで資産価値が相対的に減るリスクを回避することです。
ウィーン金貨ハーモニー フォアナインプラス(純度99.99%以上)の品位を持ち、オーストリア政府が保証する正式な法定通貨です。ウィーンフィルがモチーフの管弦楽器をレリーフにしています。
円高外貨に対して円の価値が上がることです。例えば「1ドル=100円」から95円になったとき、1ドルは「100円-5円」で買えるために、円の価値が上がって円高となります。
円安外貨に対して円の価値が下がることです。例えば「1ドル=100円」から105円になったとき、1ドルは「100円+5円」で買えるために、円の価値が下がって円安となります。
終値その日、もしくはその週、月、年の最後に付いた価格のことです。

か行(貴金属・金本位制など)

単語名説明
機関投資家 顧客資金の運用と管理するファンドや銀行などの大口投資家のことです。
貴金属 産出量が少ない貴重な金属のことで、主に純金、プラチナ、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、オスミウム、ルテニウムがあります。また、工業的な需要が高い貴金属は「レアメタル」と呼ばれています。
金本位制 通貨と純金を常に一定額で交換できるようにして、通貨の価値を純金で担保する制度です。そのために通貨の発行額と同じ分の純金を各国の中央政府が保管しなければいけません。しかし、通貨の発行額が増えすぎて、この制度は終了しました。
倉荷証券
くらにしょうけん
純金を保管している倉庫会社の証券のことです。商品取引所では金地金の代わりに倉荷証券が受け渡され、それを倉庫会社に渡して出庫料を支払うと、現物が受け取れます。
ゴールドラッシュ 19世紀に「米国西部の漁港に住む農夫が純金を発見した」という噂が全米中に広がり、純金の採掘が一大ブームとなった事象です。
ゴールドレフリー ロンドン金市場にて金地金の品質を審査する企業のことです。世界中でスイスに3社、南アフリカに1社、日本に1社しかありません。
ゴールドローン 鉱山会社などの純金生産者が資金調達する手段です。純金生産者は中央銀行から低利で純金を借り入れて、それを市場に売却して資金調達をします。その資金で採掘した純金を中央銀行に返済します。

さ行(産金コスト・地金など)

単語名説明
産金コスト 純金を採掘するときにかかるコストのことです。金鉱山の枯渇、燃料費や人件費の高騰で産金コストは上昇しており、それが金価格にも跳ね返っています。
地金
じがね
金属を固めた現物のことであり、純金では「金の延べ棒」を意味します。
地金型金貨 投資用に鋳造された金貨のことです。カナダのメイプルリーフ金貨、オーストリアのウィーン金貨、アメリカのイーグル金貨、中国のパンダ金貨などがあります。
資産保全 分散投資で比較的安定したリターンを目指す方法です。10~30年先の財産を保全する手段の1つとして、ポートフォリオに純金を組み込む人が多いです。
私的退蔵 金融資産として純金を保有することを「退蔵」と呼び、民間企業や個人投資家などの民間が保有する分を「私的退蔵」と呼んでいます。純金を購入するときは「私的退蔵投資」、売却するときは「私的退蔵排出」となります。
スプレッド 買値と売値の差のことであり、純金積立会社に支払う実質的な手数料です。例えば、金価格が「1g=5000~5050円」の場合は、スプレッドは50円となります。
スモールバーチャージ 小さな金地金を「スモールバー」と呼び、このスモールバーを調達するときにかかる加工費をスモールバーチャージと呼びます。一般的に純金500g未満で数千円程度かかります。
相関係数値が1に近いほど相関性が高く、値が0は無関係、値が-1に近いほど逆相関性が高いことを示します。
底値金価格が下がり続けて、上昇に転じたときに最も低かった価格のことです。

た行(ドルコスト平均法など)

単語名説明
高値その日、もしくはその週、月、年で1番高い価格のことです。
中央銀行 各国の政府が管轄している銀行です。日本では日本銀行がそれに当たり、純金も大量に保有しています。
中国 中国政府は外貨準備として米ドルや米国債ではなく、純金の保有量を増やしています。また、中国の金購入量の上昇には純金を好む国民性も寄与しています。
東京商品取引所 日本で唯一の貴金属取引所です。ここでは流通マージンなどのコストがかからない卸売価格で純金が取引されます。
特定保管 純金の保管方法には特定保管と消費寄託があります。純金積立会社の資産とお客さまの純金を、はっきりと区別して保管する仕組みです。そのために会社が倒産したとしても、お客さまの純金は100%手元に戻ってきます。
都市鉱山 採掘するために取り出した岩石1トンの中に、純金は3g程度しか含まれていません。しかし、自動車、テレビ、携帯電話などを1トン分集めると、純金は30g以上含まれています。このように都市には膨大な貴金属が眠っていることから都市鉱山と呼ばれています。
ドルコスト平均法 毎日同じ金額ずつ買い付けることで、急激な価格変動による損失リスクを防ぐ方法です。「1g=1万円」のときに9万円分を購入すると、9gが手に入ります。しかし、「1g=1万円」のときに3万円分、「1g=5000円」のときに3万円分、「1g=2万円」のときに3万円分を購入すると、「3+6+1.5=10.5g」も手に入ります。
トロイオンス 貴金属の重さを表す単位で「1トロイオンス=31.1034768g」に換算できます。

な行(NYMEX・24Kなど)

単語名説明
NYMEX ニューヨーク・マーカンタイル取引所(New York Mercantile Exchange)の略です。世界最大の商品先物取引所で、ファンドによる投機色が強い売買が活発です。
二次供給 1度使用された純金を回収し、再生処理したあと、再び市場に戻ってくる純金のことです。
24K 純度が99.99%以上の純金を24Kとしています。24Kは24/24で純度100%、18Kは18/24で純度75%、12Kは12/24で純度50%、1Kは1/24で純度4.17%となります。
年金マネー 年金基金が運用している年金資産のことです。株式や債券以外に純金も売買しており、年金マネーが金価格を動かすこともあります。
燃料電池 燃料電池の電極には微小なプラチナが触媒として使用されているため、燃料電池の需要が高まるとプラチナ価格も上昇する可能性が高いです。

は行(宝飾品需要など)

単語名説明
始値その日、もしくはその週、月、年の最初に付いた価格のことです。
バーチャージ 金地金を加工する費用のことです。
双子赤字 経常収支の赤字と財政収支の赤字のことです。
プラチナ プラチナは希少価値が高く、美しい輝きを持つ宝飾品として高い人気を持っています。さらに自動車の排ガス浄化触媒として活用されていたり、燃料電池の触媒に利用されている金属です。
ブル強気な投資、もしくは買い注文が増えやすい強気な相場のことです。
分散投資特性の異なる金融商品に資産を振り分けることによって、リスクを低減させる手法です。
ベア弱気な投資、もしくは売り注文が増えやすい弱気な相場のことです。
米国経済指標米国の政策金利、GDP、雇用統計などの経済指標の総称です。
宝飾品需要 世界最大級の純金消費国であるインドでは毎年700トン以上の純金が宝飾品として使用されています。しかし、純金は宝飾品より工業製品としての需要が急増しています。
ポートフォリオポートフォリオは「紙バサミ」という意味で、保有資産の構成のことです。

ま行(南アフリカ共和国など)

単語名説明
南アフリカ共和国 プラチナの生産国であり、2017年時点では世界のプラチナ生産量の72%を占めています。そのため、南アフリカの政治経済が、プラチナ価格に強く影響を与えています。
メイプルリーフ金貨 カナダ王室造幣局が鋳造する金貨です。

や行(四大金市場など)

単語名説明
安値その日、もしくはその週、月、年で1番安い価格のことです。
四大金市場 香港、チューリッヒ、ロンドン、ニューヨークの金市場のことです。時差があるために24時間取引ができるシステムです。

ら行(ロンドン金市場など)

単語名説明
リースレート リース市場において貴金属現物の貸し借りをする際に発生する金利のことです。
ロンドン金市場 1666年に金貨の鋳造が盛なロンドンで世界最古の金塊マーケットが始まりました。1960年代後半まで世界の産金量の80%はこのマーケットを通して取引されました。1919年に公的に組織化され、1987年にイングランド銀行の監督の下で再構築され、現在に至っています。
ロンドンフィキシング ロンドン時間の午前10時30分と午後3時には、注文を集中させて指標価格を決める取引があり、これをロンドンフィキシングと呼んでいます。
LBMA ロンドン地金市場協会(The London Bullion Market Association)の略です。ロンドンの金市場は伝統と権威があり、現物の金取引市場としては最大規模を誇ります。このロンドン金市場で流通する純金の規格を制定し、管理している組織がロンドン地金市場協会です。

わ行(ワシントン協定など)

単語名説明
ワシントン協定 1990年代に欧州各国の中央銀行が大量の純金を売却したことで、金価格は急落しました。そのため、1999年9月26日に「純金は重要な準備資産であること、中央銀行は売り手として参加しないこと、今後5年間にわたって年間の純金の売却量は400トンを超えずに合計2000トン以内とすること」という共同声明を発表しました。この共同声明を「金に関するワシントン協定」と呼びます。

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