純金積立会社を特定保管と消費寄託で比較!会社の資産とお客さまの純金を分ける仕組み

中野貴利人
監修者中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
2023/02/04 更新本ページはプロモーションを含みます

金積立会社を特定保管と消費寄託で比較!会社の資産とお客さまの純金を分ける仕組み

  1. 特定保管と消費寄託とは?
  2. 大手11社の純金の保管方法を比較

特定保管と消費寄託とは?

純金積立会社はお客さまの資産を長期で預かりますが、万が一、その会社が倒産したときは、必ずしも「純金をすべて返済してくれる」わけではありません。これは特定保管と消費寄託という資産の保管方法に違いがあるためです。

特定保管(混蔵寄託)

特定保管とは「純金積立会社の資産とお客さまの純金を、はっきりと区別して保管する」仕組み。そのために会社が倒産したとしても、お客さまの純金は100%手元に戻ってくる。

消費寄託

消費寄託とは「純金積立会社に金地金の所有権が移転するため、お客さまは返還を請求できる権利を持つ」のみになる。そのために純金は会社の資産になり、すべてが戻ってくる保証はない。

特定保管のほうが消費寄託より安全であることは確かです。しかし、銀行も消費寄託だったりします。お客さまから預かった資産を第三者に貸すことで利益を得ているため、引き落としや振り込みが無料になったりするわけです。

同じく特定保管のデメリットとして、お客さまから預かった資産を運用できないため、純金積立会社の手数料が割高になりやすい傾向があります。逆に消費寄託の純金積立会社の手数料は割安です。

大手11社の純金の保管方法を比較

私たちは純金積立会社を選ぶときは、特定保管と消費寄託の違いを意識しながらも、主に「会社の全体的な信用度、年間総コスト、総合的な使い勝手」の3つを比較することが大切です。

消費寄託の純金積立会社でも、資本金や自己資本規制率の高さ、もしくは上場企業のグループ会社であれば、倒産リスクが少ないことから、保管方法を気にしなくても構いません。

次の表で純金積立会社別に保管方法、信用力(設立・資本金・上場)、年間総コストを比較しました。年間総コストは月3000円を積み立てたときのケースです。

社名保管方法設立
資本金
非上場
年間総コスト
マネックス証券 消費寄託1999年
74億円
東証1部
990円
楽天証券 消費寄託1999年
75億円
東証1部
594円
SBI証券 特定保管1944年
483億円
東証1部
594円
石福金属興業 特定保管1930年
1億円
非上場
3740円
日産証券 消費寄託1951年
31億円
JASDAQ
3300円※1
岡安商事 特定保管1952年
12億円
非上場
4200円
KOYO証券 消費寄託1963年
7億円
非上場
1500円
住信SBIネット銀行 消費寄託1963年
310億円
非上場
900円
田中貴金属工業 特定保管1918年
5億円
非上場
900円
三菱マテリアル 特定保管
消費寄託
1950年
1195億円
東証1部
1116円
徳力本店 特定保管1934年
1億円
非上場
2000円

情報取得日 2020年1月時点

SBI証券は特定保管でありながら、手数料が業界最安水準です。総合ネット証券のために株からFXまでも一緒にポートフォリオで管理できて、スマホでも取引もスムーズです。

楽天証券マネックス証券は消費寄託ですが、お客さまの純金はロンドンやニューヨークに保管してあります。そのため、特定保管に近い消費寄託です。また、2020年1月時点では倒産の心配もありません。

田中貴金属工業は特定保管の証明のために毎年2回、信用ある第三者機関に依頼して、特定保管の確認業務を受けています。これは純金積立会社の中でも田中貴金属工業のみであり、徹底した管理によって信用力を保っています。

※1 2年目以降は2200円

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