【漫画】第28話「FXのアノマリーとは?規則性がある現象で合理性はあまりない」
監修者中野貴利人
著書「副業アイデア事典」など5冊/メディア掲載実績は日経新聞など150回以上/株式会社ネットピコ代表
2024/10/14 更新本ページはプロモーションを含みます
「信頼できる?アノマリー」
「アノマリー一覧①」
「アノマリー一覧②」
「俺が見つけたアノマリー」
FXのアノマリー一覧
アノマリーとは「変則、例外、矛盾」といった意味があり、FXでは「理論的には説明できなくても、何らかの規則性のある現象」のことです。たとえ合理性はなくても結果を伴うために、特に初心者には人気があります。
例えば「1月第1週が円高ドル安のとき、1月全体でも円高ドル安になる」です。1月第1週が円高ドル安の年は過去16年間(2002~2017年時点)で12回ありましたが、1月全体でも円高ドル安になった年は9回もありました。50%の確率なら6回ですが、75%の割合です。
確かに確率より多い。
このようなアノマリーはいくつも存在する。
FXの有名なアノマリー16選
FXで有名なアノマリーを月別や全体に分けて、16個リストアップしました。
時期 | 内容 | 信頼度 |
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1月 | 1月第1週がドル安なら1月全体もドル安 2002~2017年に1月第1週がドル安の年は12回、うち9回が1月全体でドル安。 |
75% |
2月 | 2月は逆張りで稼ぐ 2月後半は2月初めと逆の動きをする。特にドル高で始まるとドル安で終わる。 |
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3月 | 3月は為替が最も動く 米ドル/円の高値と安値の差は、2001~2017年で平均4.8円、3月平均は5.7円。 |
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4月 | 4月は3月と逆になる 3月と4月のドル円相場が逆方向に動いた年は、1998~2017年の20年で15回もある。 |
75% |
5月 | 5月に売れ 5月は利益確定で売買高が増えるため、今までの相場が反転する。 |
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7月 | ドル高になりやすい 7月がドル高だった割合は1995~2016年の22年で14回もある。 |
63% |
8月 | ドル安になりやすい 8月がドル安だった割合は1995~2016年の22年で14回もある。 |
63% |
11月 | 10月と同じ方向に動く 9~12月は流れが続き、特に10月と11月は1995~2016年の22年で16回も同一方向。 |
73% |
12月 | クリスマスに荒れる クリスマス休暇前の最終売買と休暇後の取引開始で荒れやすい。 |
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定期 | 5と10が付く日は円安 輸入企業が5と10が付く日に米ドルで支払うため、日本円を売る傾向がある。 |
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定期 | 水曜から木曜早朝は円安 土日分のスワップ金利は水曜に付くため、木曜早朝にかけて高金利通貨が買われる。 |
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定期 | 満月はドル買い・新月はドル売り 満月の日は米ドルが上がりやすく、新月の日は米ドルが下がりやすい。 |
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定期 | 米大統領線の翌年は動く 米大統選の翌年は、新しい政策が施行されるため、経済が活発になる。 |
情報取得日 2024年10月時点
上記以外にも「1月効果、節分天井彼岸底、4月効果、夏枯れ相場、ハロウィン効果、TOM効果、SQ効果、2日新甫は荒れる」などがありますが、為替相場では結果が伴っていなかったために除外しました。
信頼度Bは参考になるな。
ある程度の裏付けもあるからな。
裏付けがあるアノマリーのみ使う
アノマリーによって信頼度には差があります。例えば「1月第1週がドル安のとき、1月全体でもドル安になる」であれば、次の理由である程度説明できるため、信頼度は高めです。
- 第1週でドル安になっていれば、その後の変動が均等に上下しても結果的にドル安になる。
- 第2~3週に大きなニュースがないため、第1週の結果を引き継ぎやすい。
つまり、アノマリーが多少理論的なら指標の1つとして使えますし、まったくの偶然の偏りであれば、無視してかまわないです。ちなみにFXで稼ぐ人たちはアノマリーをほぼ気にしません。
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