【漫画】第30話「サイトやブログで損害賠償!法律を知ろう」

株式会社ネットピコ 代表取締役
「ジャンルとテーマを選ぶ」




「個性のあるサイトを作る」




「無知は罪なり!」




「気を付けたい法律一覧」




アフィリエイトで気を付けたい法律
アフィリエイトは軌道に乗せるまでに数カ月かかりますが、軌道に乗ったと同時にそのサイトが多くの人の目に留まり、そこで法律を遵守していない場合は損害賠償を請求されたり、サイトを閉鎖することになる人もいます。
2016年11月には東証一部上場の株式会社ディー・エヌ・エーが、運営中のキュレーションサイト10社を非公開にしました。これは倫理上の問題もありますが、多数の記事で著作権や薬事法などに違反していたためです。
法務部がある大手企業でさえ、ネットビジネスの法律でミスをしてしまうわけです。ただし、実際にはそこまで難しい問題ではありません。私たちもアフィリエイトで守るべき法律をここで抑えておきましょう。
著作権侵害
文章、画像、動画、音楽、プログラムなどのコンテンツには著作権があり、著作者に自動的に付与される権利です。アフィリエイトでは文章のコピー、画像の転載、プログラムの改変などが目立ちます。
不正競争防止法違反
自分で取得したドメイン、無料ブログで指定したサブドメイン、ドメインの階層下にあるURLなどに、企業名、商品名やサービス名が含まれていると、不正競争防止法違反に該当します。
商標権侵害
商標権とは文字、図形や記号、色彩、動きに対する権利であり、特許庁に登録されています。アフィリエイトでもタイトルやロゴで違反する人が後を絶たないため、事前にJ-PlatPatで商標を探しておくと安心です。
ちなみに著作権や商標権は知的財産権の一部です。知的財産権は創作物の権利である「特許権、実用新案権、意匠権、著作権、回路配置利用権、育成者権」と、営業上の権利である「商標権、商号」などに分かれます。
肖像権侵害
肖像権は人権の一種です。他人に勝手に写真を撮られたり、それを無断で公開されることを防ぎます。日本では表現の自由が保証されていますが、その表現で精神的苦痛を受けた場合は肖像権侵害が認定されます。
パブリシティ権
パブリシティ権そのものは憲法に明記されてはいませんが、有名人の写真を勝手に商売に利用することは違反です。人の画像は肖像権、有名人の画像は経済的な肖像権を侵すことなり、賠償額も大きくなります。
名誉毀損
個人間ではブログやtwitterを経由した誹謗中傷による名誉毀損が絶えませんが、アフィリエイトで書き起こした記事により、個人や企業に社会的評価の低下を招いたときも、名誉毀損法で慰謝料を請求されます。
景品表示法違反
アフィリエイトで商品やサービスを紹介する際に「根拠なく優良品と記述する、不当に二重価格を表示する、限度額超えのプレゼントを与える」など、誤解を招く情報を書き込むと景品表示法違反になります。
薬事法違反
健康食品やサプリメントを紹介するときは、精度の高い校正が必要です。例えば「がんが治る、高血圧に効く、肌が若返る」などの医療的な効果や「1日3粒を飲む、朝の服用が効果あり」などの表記はできません。
サイトで損害賠償の体験談


アフィリエイト歴2年
ネット上にある著作権フリーの画像を取得できるツールを利用して、複数の画像をサイトに掲載していましたが、突然画像の販売会社から著作物の無断使用で訴えられたことがあります。
これはツールで取得した画像に著作権違反のものが含まれていたためです。すでにツールを販売するサイトは閉鎖されており、購入時のメールも存在しません。
いずれにしても責任はサイトの運営者である私にあります。ライセンス費用の請求額が20万円でしたが、翌日弁護士さんに相談して、交渉後に5万円まで減額してもらいました。


アフィリエイト歴6年
私はサイトの文章、デザイン、プログラムなどをコピーされた経験が多々あり、著作権を侵害された側の気持ちがわかります。サイトをそっくりそのままコピーされたこともありますし、一部でも無断でコンテンツをコピーして公開することは著作権侵害です。
当たり前のようにコピーコンテンツが存在していますが、貴重な時間を費やして制作したサイトが、マナーを知らない無法者に盗まれた場合に泣き寝入りはしたくありません。
ネット上に同じコンテンツは不要ですので、このままではいずれかの価値は低くなります。コピー先のサイトを検索結果から非表示にするため、Googleに訴えることもできますが、どちらのサイトがオリジナルであるかは判別しにくいために頼りにはできないです。
基本的には「お問い合わせがあるなら連絡、ドメイン登録者を検索して連絡、レンタルサーバー会社に連絡、アフィリエイト会社に連絡」をして、それらがダメであれば、弁護士に依頼します。
経験上、連絡さえつながれば、相手方は該当のページをすぐに削除してくれます。そのページの検索順位も下がっていき、検索結果から消えるまでに1週間かかりません。
逆に300万円オーバーの損害賠償で、一気にドン底に落ちたアフィリエイターも知っていますので、私もそうならないように文章、デザイン、プログラムには気を配りたいと思います。


アフィリエイト歴1年
アフィリエイトでは運営するサイトやブログのURLは、自分で好きに決められます。ただし、その文字列に「amazon、mufg、toyota」などの単語を含めると商標権の侵害です。
私はURLに「toeic」を含めたことで、弁護士事務所からドメイン譲渡とサイト廃止の通達が来ました。そのときは即座に対応したため、損害賠償などの負担は免れています。
また、運営する別のサイトでも有名人の名前を安易に載せたことで、これも弁護士事務所からサイト閉鎖の要求が来てしまい、すぐに閉鎖したことがあります。
これらの件が本業の会社まで伝わることはありませんでしたが、法律を意識することも副業には必要であると痛感しています。
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