BUYMA販売の月30万円稼ぐ会社員に副業の仕組みを聞いた!作業は1日3時間
バイマ販売とは、海外ファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」を通して、海外ブランド品を転売する仕事です。その大きな特徴は「在庫を抱える必要がないこと」、そして「赤字リスクがほぼゼロであること」にあります。
でもそう聞くと「どういう仕組みなの?怪しくないの?」といぶかる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は会社員のかたわら、BUYMA販売で月平均30万円の利益を上げるKさんにインタビュー。気になるBUYMAの仕組みや、稼ぐコツについて聞きました。さらにはKさんの「BUYMA作業部屋」も見せてもらいました。
女性 神奈川県
BUYMA販売歴6年
夫の事業を手伝いながらも、自由な時間に働ける副業としてBUYMA販売をスタート。自宅の1室にて1日3時間の作業で、コンスタントに月収約30万円を稼ぐ。
これまでの最高月収は60万円
KさんがBUYMA販売を始めたのは、2012年秋のことでした。
「夫が事業を始めることになり、それを手伝うために会社員を辞めました。ただ、収入は確保したかったので、自由な時間に働ける仕事はなんだろうといろいろ考える中で、BUYMAに出会いました」
KさんはBUYMA販売に詳しい知り合いに教えてもらいながらBUYMAの作業をスタート。ひと月目は1万円ほどの利益でしたが、3カ月目に利益は5万円ほどとなり、半年で利益は10万円ほどになりました。
その後は作業量によって利益が増減する日々が続きましたが、2014年に利益20万円、そして2016年には利益60万円を記録。これが現在までの最高月収だと言います。
現在はBUYMA販売を継続しながら、実家が経営する会社に事務員として週4日、9時~17時で勤務。それ以外の時間でBUYMAの作業を1日3時間ほどこなし、BUYMAで月収約30万円を上げています。
事務員の月給はその約半分とのことなので、BUYMA販売の効率の良さが光ります。なぜそれが可能なのか、次ではBUYMA販売の仕組みと基本的なやり方を見てみましょう。
BUYMAのユニークな仕組み
BUYMAとは、ファッションアイテム専門のショッピングサイトで、主に海外の有名ブランドの商品が売られています。運営しているのはエニグモという日本の企業で、2012年に株式上場を果たしています。
BUYMA販売とは、BUYMAの中で「パーソナルショッパー」と呼ばれる出品者となり、海外商品を買い付け、それを主に日本のお客さまに利益を乗せて売る仕事です。パーソナルショッパーには登録すれば基本的に誰でもなれます。
BUYMAで売られている商品は、すべて「パーソナルショッパー」たちが出品しているものです。
ただし買い付けといっても、基本的には海外のオンラインショップからネット経由で商品を仕入れます。しかも仕入れるのは、お客さまから実際に注文が入ったあとになります(あらかじめ商品の販売ページはBUYMA上にアップしておきます)。
つまり仕入れは海外まで行く必要がなく、注文が確定してからの買い付けなので在庫を抱える必要もなく、さらには赤字リスクもありません。
なぜこうした「無在庫販売」が認められているのでしょうか。それはBUYMA販売が厳密に言うと「買い物代行」だからです。
パーソナルショッパーはお客さまの代わりに海外ショップで商品を買ってあげ、その手数料をもらうという解釈です。こうした買い物代行という概念は、他にはあまり類のないBUYMAならではのものと言えます。
では、なぜユーザーは自分で直接海外ショップで買わず、パーソナルショッパーを通して買うのでしょう?その理由はネットや英語が苦手な人がまだまだ多いからです。
例えば、すごく欲しい商品があるのに、海外からネット経由で買うのは不安、あるいは英語が苦手で海外ショップとのやり取りができない、あるいは海外ショップからクレジットカードで買い物するのが怖い。そもそも、海外ネットショップで売られているのを知らない。そういった人たちが、世の中にはまだたくさんいるのです。
そうしたさまざまな理由で海外ショップから買い物できない人に代わり、パーソナルショッパーが買い物を代行し、差額という名の手数料を得る。それがBUYMA販売のベースとなる仕組みです。
では、実際にパーソナルショッパーが海外ネットショップから買い付けるには、どのくらいスキルが必要なのでしょう?
「日本のサイトで買うよりは多少手間はかかりますが、英語はネット翻訳でなんとかなりますし、ある程度決まったサイトからの仕入れになるので、詐欺などのリスクもそこまで高くありません。実際、海外からの買い付けによるトラブルは年に4~5件ある程度です。だから特別なネット知識や英語のスキルは必要ありません」
BUYMA販売の基本的な手順
では、BUYMA販売のひと通りの流れをザッと追ってみましょう。
まずは商品探しです。気になる商品があったら、ブランド公式ショップやセレクトショップといった「海外オンラインショップ」で売られてないかを調べます。もし売られていれば、その商品をBUYMA上に出品します。
商品写真や説明文は、海外オンラインショップのものを参考にします。BUYMAでの売値は、元々の商品価格に送料、関税、BUYMAへの手数料、自分の利益を見込んだ金額に設定します。
その後、お客さまから注文が入ったら、いざ海外オンラインショップから商品を取り寄せます。そして数日後、商品が手元に届いたら、包みを解き、商品を検品し、新たに梱包し直してお客さまの元へ発送します。
そして商品が無事お客さまの元へ届いたら、お客さまから評価が付きます。BUYMA販売の業務は、基本的に以上の繰り返しになります。
Kさんの場合、利益率は平均20%(1万円のものを仕入れたら、20%の利益が得られる)で、高いものだと利益率は50%にものぼると言います。ちなみにKさんが主に売っているのは靴類と帽子類です。いったいなぜでしょう?
「送料があまりかからず、洋服よりサイズ展開も単純なので、やりやすいんです。1年中売れるのもメリットです」
そこでKさんに、これまでに売った商品をいくつか見せてもらいました。
Acne Studiosのウールマフラー
「Acne Studios」というブランドのウールマフラー。こちらは海外セレクトショップで1万6000円ほどで仕入れ、BUYMAで2万6000円ほどで販売しました。Kさんはこのショップから過去に何度か買い付けていたため、ショップからVIPセールのお知らせがきて、安く買えたそうです。
adidasのスニーカー
「adidas」のスニーカーは、海外セレクトショップで1万4000円ほどで仕入れ、BUYMAで2万円ほどで販売。日本では既に完売していたため、プレミア価格で売れました。
Comme des Garconsのスニーカー
「Comme des Garcons」のスニーカーは、海外セレクトショップで1万6000円ほどで仕入れ、BUYMAで2万円ほどで販売。利益率は高くないものの、コンスタントに売れ続けた商品だそうです。
BUYMA販売の作業部屋を拝見
Kさんは、自宅の1室をBUYMAの作業部屋として使っています。そこには作業を効率化するさまざまな工夫や道具が見られました。
まずデスクには、パソコンのモニター以外にもう1つ、サブモニターを設置しています。こうするとBUYMAの画面と、エクセルなどの管理表を同時に表示して見比べることができるそうです。
「あとサブモニターにはよく映画や音楽動画を流しっぱなしにして作業しています。そうすると気分が乗ってサクサク作業が進むんです」
またデスク上には、送料や手数料などの計算によく使う電卓が手近な所に置かれています。
パソコン用のデスクとは別に、イケアのワークデスクを2つ組み合わせて作業台を設けています。ここでは主に梱包作業を行います。スペースをしっかり確保し、速やかに梱包できるようにしているそうです。
作業台の上には、プリンターや梱包テープ、ハサミなどさまざまな道具がひとまとめにしてあります。
こちらは商品のゴミやホコリを取るためのコロコロクリーナー。
ダンボール専用のカッター。
これがあるとダンボールがザクザク開梱できてとても便利だと言います。カッターより安全性が高いのも魅力。1カ月に100個近くも仕入れ商品が届くので、あるとないでは大違いだそうです。
梱包用の袋やダンボールも、さまざまな大きさが揃っています。ダンボールの方が値が張るため、基本的に1万円以上の商品はダンボール、1万円未満の商品は袋に入れるようにしているそうです。
BUYMAは無在庫販売が基本ですが、Kさんは一部在庫も抱えています。
「季節終わりの処分セールなどで安く買い、それを少し寝かせて売ったりします」
商品探しは、雑誌も参考にします。特にセレブが好む海外ブランドがたくさん載っている「Safari」をよく見るそうです。
ストリート雑誌「Boon」のエアジョーダン特集も参考になったそうです。
コツは人気ショッパーを参考にする
KさんにBUYMA販売で稼ぐコツを聞きました。
「当然といえば当然ですが、売れる商品を出品することがとても大切です」
売れる商品はどうやって探せばいいのでしょう?
「人気のパーソナルショッパーが実際に売っている商品を参考にするのが1番の近道です。BUYMAは販売情報がオープンになっているので、誰もが他のパーソナルショッパーの販売履歴を閲覧できます。そこで2個、3個と複数売れているような売れ筋商品に着目し、自分でも仕入れられないか調べてみます。そして仕入れ先が見つかれば自分も出品するのです。こんなふうに「売れそうなもの」ではなく「実際に売れたもの」を出品することが大きなポイントになります」
BUYMAではこのように他のパーソナルショッパーの販売履歴が閲覧できます。
さらにはこうした商品リサーチを続けているうちに「目利き力」がついてくると言います。
「この時期にはこういったものが売れるんだとか、このブランドの中でもこういう商品が人気なんだといった感覚が、だんだんつかめるようになってきます。そうすると、他のショッパーを参考にするだけでなく、自分でも『これは売れそうだ』と商品を選べるようになるので、商品リサーチの時間がグッと短縮できます」
もうひとつKさんが重要だと言うのが「根気」です。
「軌道に乗ってしまえば1日数時間の作業でも利益を出し続けられますが、出品商品が一定以上ないと売れにくい仕組みになっているので、最初は根をつめて100商品、200商品と出品し続ける必要があります。そこで挫折してしまう人も少なくありません。
ただ、最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると1商品につき10分前後でできるようになります。1商品あたりの出品の手間は、ヤフオク!などよりはだいぶラクです」
また、商品を出品する際は、過去に自分が出品した商品のデータを取り込むことができるので、それを利用すれば出品作業を短縮できると言います。
さらにKさんはこんなコツも教えてくれました。
「注目するブランドやショップのメルマガに登録しておくと、限定クーポンや特別セールの情報が送られてきて、商品が数10%オフで仕入れられたりします。なので気になる所はできるだけメルマガ登録をするようにしています」
また商品をお客に送る際には、こんな工夫もしているそうです。
「外国のキャンディーをおまけで付けています。純粋に感謝のコメントが付くとうれしいですし、これにより評価も多少良くなっているんじゃないかと思います」
BUYMAは資格みたいなもの
あらためて、BUYMA販売という副業のメリット・デメリットを聞きました。
「メリットは、やっぱりお客さまから注文が入ってから買い付けるので、赤字リスクがほぼないところです。開業資金みたいなものもほぼいりません。だから始めるハードルはかなり低いと思います」
Kさんにとっては、趣味感覚でできるところもBUYMA販売の魅力だと言います。
「ファッション誌をめくっている感覚というか、ネットサーフィンをする延長線上でお金を稼いでいる感じです。商品が届いて検品する時に、自分では買えないような商品に触れられるところも楽しいです。仕入れのついでに自分用の物を買うこともあります。だからBUYMA販売は、仕事と遊びの中間という感覚ですね。
あとは毎月クレジットカードで100万円分くらいの仕入れを行うので、マイルがすごい勢いで貯まるんです。それでよく旅行に行っています」
逆にデメリットとしては、以下が挙がりました。
「デメリットは先ほども言ったように、売れ出すまでに根気が必要なことです。一般的な会社員の仕事よりは効率がいいけど、そこまでいくのはラクではない、という感じです。
それと最近はAmazon販売など他のメディアで稼いでいた人たちがBUYMAに参入していたりしていて、今までより少し売れづらくなっているという噂も聞きます。ただ個人的にはまだ実感はありません」
Kさんは最後に、BUYMA販売をこんなふうにたとえました。
「BUYMAは例えば看護師や薬剤師のような、ひとつの「資格」みたいなものだと考えています。好きな時間に稼げるので、やり方を身に付けてさえおけば、人生で何か起こっても最低限それで食べていける、というような頼りになる資格のイメージです。だから小さな子供さんがいるお母さんでもできるし、親の介護が必要になって仕事を離れなくちゃいけない時なんかにもすごくありがたいと思います」
「個人的にはこうしたネット物販のスキルをBUYMA以外にもいくつか身につけて、物販マスターみたいになりたいですね。そうしてより自由度の高い人生を送れればなと思っています」
取材・文 / 田嶋章博