モコさんがAmazonせどりで月収50万円を稼げるワケ!子育てママが会社経営者になる

中野貴利人
著書「副業アイデア事典」など5冊/メディア掲載実績は日経新聞など150回以上/株式会社ネットピコ代表
2024/09/29 更新本ページはプロモーションを含みます

モコさんがAmazonせどりで月収50万円を稼げるワケ!子育てママが会社経営者になる

「家事と育児をしながら、自分で稼げる方法はないかなと思って始めたのがせどりだったんです」

そう語るのは、せどり歴7年のモコさん。

モコさんがホームセンターやネットで商品を仕入れ、Amazonなどで売る「せどり」を始めたのは、2013年のことでした。当時、モコさんは妊娠中。お腹にお子さんがいるときにせどりのスタートを切ったと言うから驚きです。

その後、ぐんぐんとせどりの腕を上げ、今やせどりだけで月収50万円をコンスタントに稼げるまでに。さらには会社を経営する起業家としても活躍しています。せどりで稼ぐヒント、そして、モコさんのバイタリティの秘密に迫りました。

会社員時代の給与以上を稼ぐママ
プロ
副業
独立
ママ
2019/02/01
モコさん
40代 女性 東京都
せどり歴7年

店舗やネットで在庫を仕入れて、転売するせどりを始めて約7年。子育てをしながら月収50万円を稼ぐ。2018年には会社を設立し、現在は経営者として活躍中。

モコさんのブログ「子育て主婦がネットビジネスの本当のところを話します」

  1. 生後3カ月のわが子とせどりセミナーへ
  2. コンサルを受けて月収50万円突破!
  3. Amazon電脳せどりのイロハ
  4. メルカリせどりで稼ぐ仕組み
  5. 成功の陰にもトラブルあり!
  6. せどり以外に複数のビジネスを展開
  7. 新しい収入の柱は速読セミナー

生後3カ月のわが子とせどりセミナーへ

主婦せどらーのモコさん

会社員として働きつつ、2児のママとして家事・育児をこなしていたモコさん。しかし、3人目のお子さんの妊娠を機に、勤めていた会社を退職。「子育てをしつつ、在宅でできる仕事はないか」と、副業探しをスタートさせます。

「とりあえず、ブログを書いたり、中国輸入をしたりといろいろ手を出してはみたのですが、どれもピンとこず‥‥。そんなとき、たまたま見つけたのが、せどりで稼いでいる人のブログでした」

ブログの主にコンタクトを取り、せどりセミナーに参加することになったモコさん。セミナーでせどりを学ぶうちに「これなら自分にもできそう」と思うようになります。

「さらにせどりについていろいろと調べていき、『学ぶならこの人がいい』と思えるせどらーさんを見つけたんです。連絡したら、運よくチームに入れてもらえることになりました」

しかし、小学生のお子さんと、生まれたばかりのお子さんの3人の子育ては決して楽ではありません。そんな環境の中、新たにビジネスに挑戦することに不安はなかったのでしょうか?

「赤ちゃんの頃は寝ている時間も結構あるので、その時間はいろいろできます。むしろ、歩き出したり、自分の意志が強くなってくる前に、いろいろやっておきたいという気持ちのほうが強かったですね。上の子も小学校に行っていたので、始めるなら今がチャンス!という感じでした」

お子さんをベビーカーに乗せ、お散歩がてら、店舗に行っては商品のリサーチをしていたというモコさん。パワフルです。

「せどり用のアプリやツールは今でこそ、当たり前に使われていますが、当時の私はスマホしか持っていなかったので、ひたすらネットで調べて売れる商品を探していました。ゲームでいうところの、無課金状態です(笑)」

時間はかかったものの、「売れる」と思う商品をブックオフで仕入れ、Amazonに出品します。すると、あっという間に注文が入ったそうです。

初月の売り上げは3万円。利益は1万円ほどではありますが、モコさんにとって大きな成功体験となりました。

コンサルを受けて月収50万円突破!

せどりのスキルをレベルアップさせるべく、モコさんはせどりのコンサルを受けることを決めます。

「コンサルでは、せどりの現場を見せてもらうツアーに参加して、稼げる人のやり方を間近で見ることができました。また、個別相談もできたので、自分自身のスキルもどんどん上がったように思います」

そして、モノレート※1の読み解き方や、店舗内での立ち回り方、セール品の置いてある場所など、コンサルで教わったことを忠実に再現した結果、なんと習ったその月に月収50万円を突破!

せどりは教わったことを実直にこなし、ルールさえ間違わなければ、確実に稼げると実感したモコさん。

また、コンサルチームで一緒に仕事をしていけるビジネスパートナーに出会ったことも、売り上げを加速度的に上げることができた要因だったと振り返ります。

Amazon電脳せどりのイロハ

さて、ここでモコさんのせどりの風景をご紹介したいと思います。モコさんが、仕入れに必ず持っていくのが3つのアイテムです。

まずは、情報収集に欠かせないスマホ、そして「せどらー」におなじみのビーム。「仕入れ中に充電が切れたら困るので」ということで、バッテリーチャージャーも必ず持っていきます。

アイテム3点

ビーム

商品のバーコードを読み取って、スマホにデータを送る機器。せどりアプリがそのデータを読み込んで、瞬時にAmazon内の価格や利幅を計算してくれる。

「店舗に仕入れにいくときは、これらを使います。ですが、妊娠中の今はもっぱら電脳せどりがメインです。といっても店舗せどりと、やることはほとんど変わりません。売れる商品を探して、ウェブ上から仕入れるだけです」

店舗せどり

中古品販売店や家電量販店、ホームセンターなど、リアルな店舗で在庫を仕入れるせどりのこと。

電脳せどり

メルカリやヤフオク!、海外通販サイトなど、スマホやネットで在庫を仕入れるせどりのこと。

電脳せどりでは「モノレート」という販売データサーチアプリを使って、売れる商品を探します。上から「最安値グラフ、出品者数グラフ、ランキンググラフ」が表示されています。

モノレート

モノレート

Amazonで売られている商品の最安値、出品者数、ランキングの推移がわかる。需給バランスを知るための定番ツール。

「例えば、ランキンググラフは売れた回数を示しています。波が多ければ多いほど、よく売れている商品ということがわかるんです。このグラフを完璧に読み解くことがせどりで稼ぐ基本です」

もちろん「せどらー」おなじみのせどりすとプレミアムも駆使しています。せどりすとがあれば、モノレートもすぐ確認できるうえ、最安値、仕入れ値、さらにはどれくらいの利益が出るかも計算できるのです。

せどりすとプレミアム

せどりすとは、商品のバーコードを読み込むことで、Amazonの中古販売価格やランキングがわかるアプリ。せどりすとプレミアムは、それをさらに多機能化しており、効率的に仕入れができる。

例えば、こちらの「日めくり美智子さま 勇気をもらえるお言葉」。Amazonでは3950円で販売されていますが、仕入価格は1350円です。

日めくり美智子さま 勇気をもらえるお言葉

1350円3950円

せどりすとプレミアムを確認すると、利益は1個で1696円、6個で1万0174円になることがわかります。

6個で1万0174円の利益

「私はフィギュアやゲームなど、ホビー系が得意なので、それらの商品を中心に仕入れています。家電が得意な人、パソコン周りが得意な人など、いろいろいますよ」

商品が手元に届いたら、今度は検品作業です。1点ずつ傷などがないか確認します。

商品を検品する

その際はバーコードでスキャンし、商品情報を読み込み、データ上に登録します。こちらがUSBで接続できるバーコードスキャナーです。

USB接続のバーコードスキャナー

検品が終ったら、梱包作業です。

商品を梱包する

「梱包した荷物を宅配業者に集荷に来てもらい、Amazonセラーセントラルに送ります。注文が入ったらその都度、Amazonから商品が出荷されるという流れです」

家電など大きな商品も多く、仕入れの日は事務所がモノだらけになります。

物だらけの事務所1

物だらけの事務所2

※1 モノレートはサービスを終了し、2024年10月時点ではkeepaやSeller Spriteが使われている

メルカリせどりで稼ぐ仕組み

このようにせどりといえば、Amazonが主流でしたが、最近は新たな販路が注目されています。ここ数年、急激にユーザー数を増やしているフリマアプリ「メルカリ」です。基本的にはAmazonと同様、売れる商品を出品するわけですが、メルカリ独自のシステムを活用するのがポイントです。

「メルカリは、売り切れ商品を一覧で表示する機能があります。そこで何が売れているかを分析するんです。すると、同じ商品がいくつも売り切れになっていることに気がつくはずです。すなわち、それが需要の高い『売れる』商品ということです」

このように、売り切れ商品が一覧で表示されます。この中から、売れる商品がないか探していくのです。

メルカリの売り切れ一覧

例えば、この数量限定のドラえもんのぬいぐるみ。

数量限定のドラえもんのぬいぐるみ

調べてみると、かなりの数が取り引きされていることがわかりました。ずらりと並ぶ「SOLD」の文字‥‥売れる商品だという証しです。

ずらりと並ぶ「SOLD」の文字

こちらは、3800~4000円で仕入れた結果、約900~1100円の利益になりました。

3800~4000円で仕入れる

3800円4700円

「メルカリは比較的最近できたサービスですが、分析することで、売れる、売れないがわかるんです。そこに気がつけるかどうかも、せどりのポイントだったりします」

成功の陰にもトラブルあり!

コツコツ勉強を重ねながら、せどりを続けた結果、一昨年ついに、過去最高月商の1000万円を達成したモコさん。

「所属しているチームの月間目標が、『月商1000万円を目指す』というものだったので、本気を出してやってみようかと。そのときは、ひたすらせどりに奔走しましたね。商品によっては、1人1個までしか購入できないという限定のものもあるので、そういうときはアルバイトさんを雇って、一緒に仕入れに行ってもらったりとか。家族に協力してもらうこともありました」

懸命な努力のかいあって、1000万円という大台を突破したモコさん。しかし、モコさんがすごいのは、それで終わりではないということです。そのとき得た利益250万円弱は、すべてビジネスのための学びに投資したんだそう。

「マーケティングの勉強がしたかったので、そのための勉強代に使いました。おかげで、戦略の立て方や、物の売り方や商品の作り方を、イチから学ぶことができました」

利益250万円は勉強代に使う

マーケティングの勉強をはじめ、せどりセミナーやその他、ネットビジネスの塾なども含めると、モコさんが今まで学びに投資した金額は、ざっと数百万円にのぼります。

そこでモコさんは、今度は自分の知識を「人に伝える」ことを始めます。オリジナルの教材を作り、生徒を持つようになった結果、コンサル料が収入の柱として追加されるようになりました。

ところが、稼げるようになることは、同時に新たな問題のはじまりでもあったのです。

「せどりは本当にシンプルで、稼働した分稼げます。反対に、稼働しなければ収入はゼロ。そのせいか、稼ぎ方がわかってからは、焦燥感から毎日せどりをするようになっていました。家にいてもスマホでリサーチ。暇さえあれば外に行って仕入れ。1日でも怠ると、『昨日仕入れに行ってないから今日は行かなきゃ』みたいな気持ちになるんです。週3、4で仕入れて、残りは出荷作業。その頃は、1日まるごと休みの日が、月2、3回あるかなくらいでしたね」

子育てをしながら在宅で仕事を‥‥と思って始めたせどりが、いつの間にか、モコさんから時間の余裕を奪っていたのですそこで、ビジネスとしてのベースを整えるため、ビジネスパートナーとともに、会社を設立することに。

「個人でビジネスをしていると、がむしゃらに売り上げを伸ばすことしか考えられません。それならいっそ会社にしてしまって、ビジネスの土台をきちんと作ろうと思ったんです」

会社を設立する

せどり以外に複数のビジネスを展開

決めたら即行動のモコさんは、早速自宅近くに事務所を借り、新たな仕事の拠点を作りました。それが2018年の8月のことです。

会社にしてからは月々の売上目標を設定し、さらに社員を1人追加。役割を分担したことで、仕事の負担をぐっと減らすことに成功したと言います。

「せどりに関しては、今は金・土曜日に仕入れをして、日曜に出品しています。会社にしたことで、やるべきことが増えた面もありますが、一方で仕事のペースを作ることができました。休みは自由に取れるようにしているので、子供の部活の試合があるときは、事務所には行かず、自宅で作業することもあります」

事務所には、お昼寝用のハンモックも。

昼寝用のハンモック

「せどりをしている曜日以外はお休み?」かと思いきや、そんなことはありません。

「ビジネスモデルの仕組みが1つ理解できると、お金の流れや生み出し方がわかってくるようになります。別展開のビジネスも考えることができるようになるんです」

実はモコさん、せどりだけではなく、輸出業や、速読講師の仕事もこなす、パラレルワーカーでもあるのです。せどりの作業の日以外は、それらの業務に充てているのです。

ママとして、ビジネスウーマンとして、ただでさえ多忙なのに、どうやってスキルを身につけることができたのでしょうか?

「スキルを身につけることができたのも、結局、せどりをやっていたからです。せどりは、数をこなすうちに、経験値が上がってどんどん上達していくので、その気になれば短時間で大きく稼ぐことも可能です。収入の柱を増やしたいなと思っていたので、せどりを頑張りつつ、地道に勉強を続けた感じですね」

新しい収入の柱は速読セミナー

複業の中でも、特に単価が高いのが速読セミナー。講習を受けて手に入れた速読のスキルを伝授するためのセミナーを、不定期に開催しているといいます。

速読セミナーを開催している

「1Dayのセミナーで、金額は1人3万5000円です。事務所で開催しているので、会場代がかからないのが嬉しいですね。もうすぐ子供が生まれるので、しばらくセミナーはできませんが、落ち着いたらまた開催したいと思っています」

ちなみにモコさん、産後も1カ月程度休んだら、すぐに職場復帰する予定なんだとか(!)。

「週1回くらいのオフィスワークから始めてみようかなと思っています。実は、事務所にすでに、ベビーベッドの用意をしてるんです(笑)。会社に子供連れで仕事ができるのは有り難いですね。上の子たちも、もう高校生、中学生なので、そこまで手がかかるわけでもないのですが、一緒にいる時間が持てることが何よりだと思っています。会社員を続けていたら、きっとそんな時間もなかったはずです」

当面の目標としては、今のビジネスの売り上げを全面的にアップしたいとしつつも、「昔の自分と同じように、不安な気持ちでいる個人事業主のサポートをしたい」と語ります。

「『在宅で稼ぎたい』という思いからせどりを始めて、まさかこんな風になるとは私自身、まったく予想していなかったので、驚いて入るのですが(笑)。私の経験が誰かの役に立てるなら、喜んでお伝えしたいと思っています。ただせどりで稼ぐのではなく、人に教えることで『誰かの役に立てている』ということが今の働く原動力になっていますね」

取材・文 / 中村未来

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