【漫画】第57話「繁殖ビジネスの副業とは?植物・昆虫・魚類などを育ててネットで売る」
「在庫を仕入れない」
「3つのコツで稼ぐ」
「副業になる動植物」
「淡水フグを育てる」
- 繁殖ビジネスの副業とは?
- 収入は1個500円以上になる
- 副業で繁殖ビジネスを始める手順
- 繁殖して売買できる動植物59選
- おすすめは熱帯植物と多肉植物
- 繁殖ビジネスで稼ぐ3つのコツ
- 繁殖するときの注意点は法律違反
- 繁殖ビジネスの副業まとめ
繁殖ビジネスの副業とは?
幼少期に川でメダカやザリガニを獲ったことがある人は多く、自宅で飼育したり、産卵や繁殖まで経験した人もいます。大人になった今であれば、楽しい思い出とともにその生き物で副収入を稼ぐことができます。
繁殖ビジネスとは、主に植物や動物を繁殖させてネットで販売する副業です。一般的には犬や猫などのペットのブリーディングをイメージしますが、副業では植物、昆虫、魚類が最適です。本業の合間にするには育てやすく、殖えやすく、売れやすい生物をターゲットにしましょう。
ネットオークションやフリマアプリでは、例えば高級メダカのペアで数千円で売られています。メダカ以外にも熱帯植物、多肉植物、シダ類、スズムシ、ミジンコ、ザリガニなど、多数の動植物が対象です。
副業としての繁殖ビジネスは、初期投資が比較的低く抑えられることや、自分のペースで運営できる点がメリットです。適切な知識と準備があれば、趣味と実益を兼ねながら安定した収入源として活用することが可能です。
収入は1個500円以上になる
繁殖ビジネスの最大のメリットは仕入れコストが0円であることです。初回のみオスとメスを購入したら、あとは「産む、育てる、一部を売る」を繰り返すことで、繁殖コストをはるかに上回るリターンが得られます。
植物は1株あたり数百~数千円、昆虫は雄雌ペアで1000円以上、魚類もペア1000円~で売買されているため、1個500円以上の利益が出ます。希少種であれば1匹1万円以上になることもあり、販売価格は差があります。
例えば、メダカの繁殖のプロは「メダカは繁殖率が非常に高い」と話します。人気の品種をつがいで購入したその日から、1日20~30個の卵を産み、1カ月で600匹以上に増えるそうです。
多肉植物の繁殖のプロは「葉をちぎって土に置くだけ」と話します。1カ月ほど経つと、ちぎった葉から目が出てきて、あとは個別に鉢に植え替えるとすくすく育っていくそうです。
副業で繁殖ビジネスを始める手順
繁殖ビジネスでは自分が育てたい動植物を選ぶと、売上に寄与しません。自分本位の視点は置いておいて、市場分析をして需要がある商品を探しましょう。それが見つかってから、自分の興味や関心を重ねることが正しい手順です。
メインの販売先であるヤフオク!やメルカリでは、植物、昆虫、魚類、両生類のみを出品できます。そのため、哺乳類、鳥類、爬虫類は原則、繁殖ビジネスの対象とはならず、ブリーダーという別の職種になります。
- 植物、昆虫、魚類、両生類の中から調査対象を複数選びます。
- その動植物の飼育方法を調べます。
- 市場調査で顧客設定、商品需要、実勢価格、競合他社を分析します。
- 繁殖コストと売上予測から利益率を算出します。
- 利益が出る可能性があるものから、自分の好きな動植物を選びます。
- 希少種や品種改良で利益率の上昇も想定します。
- 初回のみ設備投資と雄雌の買い付けをします。
- 数カ月かけて産むと育てるを繰り返し、商品が揃ったら販売します。
- 昆虫や魚類も水分や酸素を入れると、普通に発送できます。
- お客さまに商品が届くと、2週間以内に代金が振り込まれます。
初期費用はどの動植物でも10万円前後にはなります。ただし、それ以外はかなり安いです。例えば、メダカなら水道代とエサ代くらいしかかかりません。1匹あたりの原価は5円未満です。
繁殖コスト÷メダカの数=1匹あたり5円未満
一方、クワガタでは菌糸ブロックやエサ代がかさむみますし、熱帯魚ではヒーター代が高すぎます。繁殖コストが割安な動植物を選ぶことが、繁殖ビジネスのポイントです。特に忙しい会社員はお金と手間がかからない生命力の高い動植物で、副業をしましょう。
また、動植物には旬が存在します。植物は春の引っ越しシーズンに需要が伸びます。鳴く虫なら秋前に採集できて、秋に需要が増えます。魚類は春口にその年のトレンドが読み取れます。
繁殖して売買できる動植物59選
動植物の販路は自社ブログや自社インスタで集客しながら、ヤフオク!に出品する流れが一般的です。そこで動植物別に副業としてのおすすめ度とヤフオク!で取引されている価格をリスト化しました。
ただし、昆虫、魚類、両生類以外の動物は、ヤフオクでは取引でないため、一般的な相場を調査した内容になっています。
植物
名称 | おすすめ | 価格 |
---|---|---|
熱帯植物 | 1鉢500円~ | |
多肉植物 | 1鉢500円~ | |
アグラオネマ | 1鉢1500~5万円 | |
アルバビューティー | 1鉢1000円~ | |
エケベリア | 1鉢1000円~ | |
オロスタキス | 1鉢500円~ | |
キセログラフィカ | 1鉢2000~5000円 | |
クリプトコリネ | 1鉢500~5000円 | |
グリーンネックレス | 1鉢500円~ | |
シダ類 | 1鉢500~2500円 | |
ジュエルオーキッド | 1鉢1000~5000円 | |
スキスマトグロッティス | 1鉢500~2000円 | |
ブセファランドラ | 1鉢500~2500円 | |
ドルフィンネックレス | 1鉢500円~ | |
碧漁連 | 1鉢1000円~ | |
ベゴニア(原種) | 1鉢2000~5000円 | |
ホマロメナ | 1鉢1000~7500円 | |
ラシビア | 1鉢1000~1万円 | |
つまもの | 10枚200円~ | |
朴葉 | 10枚500円~ |
情報取得日 2024年10月時点
昆虫
名称 | おすすめ | 価格 |
---|---|---|
カブトムシ | ペア1000円~ | |
カワラスズ | ペア2000円~ | |
カヤヒバリ | ペア1000円~ | |
カンタン | ペア1000円~ | |
キリギリス | ペア1000円~ | |
キンヒバリ | ペア1000円~ | |
クサヒバリ | ペア1000円~ | |
クツワムシ | ペア1000円~ | |
クマスズムシ | ペア1000円~ | |
クワガタ | ペア1000円~ | |
コオロギ | ペア500円~ | |
スズムシ | ペア500円~ | |
タマヤスデ | 1匹100円~ | |
デゥビア | ペア100円~ | |
マツムシ | ペア1000円~ | |
ヤマトヒバリ | ペア1500円~ | |
ワラジムシ | 1匹3~5円 | |
ゾウリムシ | 1L1000円~ | |
ミジンコ | 1匹1円~ |
情報取得日 2024年10月時点
魚類
名称 | おすすめ | 価格 |
---|---|---|
金魚(希少種) | 1匹2000~5万円 | |
熱帯魚 | 1匹500円~ | |
アベニーパファー | ペア500円~ | |
メダカ | ペア500円~ | |
メダカ(希少種) | ペア2000~3万円 | |
ザリガニ | 1匹20円~ | |
シュリンプ(希少種) | ペア1000円~ | |
レッドビーシュリンプ | 10匹1000円~ | |
カエル | 1匹1000円~ | |
ヒダサンショウウオ | 1匹3000~5000 |
情報取得日 2024年10月時点
両生類
名称 | おすすめ | 価格 |
---|---|---|
カメ | 1匹500~2万円 | |
トカゲ | 1匹500~5万円 | |
ヘビ | 1匹5000~3万円 | |
インコ | 1羽2000~2万円 | |
オウム | 1羽1万~30万円 | |
犬 | 1匹5万~50万円 | |
猫 | 1匹5万~30万円 | |
ウサギ | 1匹3000~3万円 | |
ハムスター | 1匹1000~5000円 | |
マウス | 1匹500~1万円 |
情報取得日 2024年10月時点
おすすめは熱帯植物と多肉植物
法律を守れば、繁殖ビジネスのリスクはそこまでありません。初期投資も10万円程度、動植物によっては1万円以下で済みます。ただ、生き物を飼うことに自信がない初心者は、植物のほうがおすすめです。
例えば、南米が原産のキセログラフィカは、葉が銀色に見える銀葉種であり、葉の開き方に美しさがあります。10~40℃に耐えるほど強く、乾燥に気をつければ病気にもなりにくいです。
価格は割安なホームセンターでも3000円前後であるため、いくつも繁殖させることで割に合う副収入が期待できます。
多肉植物も初心者が育てやすいです。砂漠地帯に自生しているため、水やりは完全に土が乾いたときのみで大丈夫です。温度も砂漠の気温差と同じ10~40℃なら問題ありません。株を分けるとどんどん殖えていって、1個500円以上で販売することができます。
繁殖ビジネスで稼ぐ3つのコツ
育てやすい
初心者はヤマトカブトムシやアンゴラウサギなど、人気がある動植物を選びがちですが、副業としては不適格です。ヤマトカブトムシの成虫を飼育するときは、室温を20~25℃に維持しないといけません。
アンゴラウサギも18~24℃が適温である上にストレスに弱く、毛をカットするトリミングに手間がかかります。1年を通すと寒暖差が激しい日本では冷暖房費がかさみ、飼育コストで赤字です。
そのため、繁殖ビジネスでは育てやすくて生存率が高い、植物、昆虫、魚類がおすすめです。ベコニアのように枯れにくい植物、ヤマトヒバリのように寒さに強い昆虫、アベニーパファーのように群泳できる魚類を選びます。
殖えやすい
繁殖ビジネスは低コストでなるべく多く繁殖させることが、利益に直結します。多肉植物は葉をちぎって土に置くと、その生命力の強さから芽が出て根を張ります。鳴く虫は林緑部や河川敷で何度も採集しては、半繁殖できます。
メダカは24時間で最低10個は卵を産んで、10~14日くらいで稚魚になり、3カ月経てば出荷できるほどに成長します。また、卵や稚魚の段階で出品しても買い手が付くため、殖えすぎたときも調整できます。
一方、哺乳類や爬虫類は殖えるまでのサイクルが長すぎます。犬は年1回のみ妊娠して、出産まで9週間かかります。両生類は生命力がありますが、オタマジャクシからカエルに成長するまで1~2カ月かかってしまいます。
売りやすい
商売とはお客さまありきです。多肉植物はおしゃれなインテリアグッズとして定着したため、鉄板商品になりました。カワラスズやキンヒバリといった虫は美しい音色で鳴き声を楽しみたい人向けです。
メダカが高値で売れる理由も、昔の金魚のように癒やしを求めて、鑑賞用に飼う人が増えたためです。ミジンコやゾウリムシといった微小生物が売れる理由は、餌になるからです。
このように繁殖ビジネスを始めるときは、事前に需要を把握しましょう。その上で育てやすく殖えやすい動植物を前提に、市場価格や売れ筋を調査すると、商品の回転率を上げることができて、定期的な副収入が発生します。
繁殖するときの注意点は法律違反
繁殖ビジネスは「①初期費用を負担する、②餌やりや清掃などの世話をする、③成長するまで数カ月かかる、④販売や発送などの時間がいる、⑤一時休止や中止が難しい」というデメリットがあります。
ただ、このようなデメリットよりも大切なことは、生き物を扱う責任者という意識です。例えば、繁殖目的で購入した外来種や希少種を、近所の河原に放すと生態系を荒らす原因になります。
国内種であってもA地点で採取した虫をB地点に放つと、生態系のバランスに悪影響を与えます。植物や魚類も同じです。生き物は死ぬまで責任を持って飼うことが鉄則です。
さらに特定の動植物を無許可で売買すると、種の保存法、野生動植物保存法、鳥獣保護管理法、動物愛護法などに抵触します。対象はミヤコタナゴ、ブラックバス、マムシ、ツバメ、アライグマなど、数百種以上です。
繁殖ビジネスでは特に種の保存法は理解しましょう。絶滅の恐れがある野生動植物を販売するには環境省および農林水産省に「特定第一種国内希少野生動植物種に関する特定国内種事業届出書」を提出します。
仮にこの登録なしに売買や譲渡をした場合は「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金」、販売目的で陳列や広告をした場合も「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」となります。
繁殖ビジネスの副業まとめ
総合 | 3.6 |
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評価 | |
収入 | 1個500円~ |
時間 | 1~6カ月 |
特徴 |
スキマ
深夜OK
土日有利
期間限定
初心者
スキル
資格有利
趣味併用
週末起業
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