副業の目標設定のコツは数値を含めること!期限と金額が定まるとやる気が続く

副業で数値ありの目標を決める手順
副業者には目標がある
過去のデータでも副収入は月平均4万円が相場であり、20代女性や50代男性といった幅広い層が副収入を得ています。その一方で「副業を始められない」や「副業を続けられない」という声も多いです。
この問題を解決するには目標を設定して、副業をする価値を明確にすることが有効です。継続的に副業で稼いでいる人たちは、目先のお金欲しさで働いているわけではありません。
その多くは目標のために副業を始めて、副業の中でやりがいやキャリアを見い出し、副業そのものを楽しんでいます。その上で自分の本業や都合にうまく合わせて、効率的にダブルワークをこなしています。
そのため、私たちは「副業を始めたい」という思ったときに、最初にすべきことは目標設定です。しかも、ただの目標設定ではなく、数値が含まれる具体的な目標を立てます。
目標を決める5ステップ
例えば、副業の成功者は「収入が増えたら住宅ローンが返せる」と漠然と考えているわけではなく、具体的に「来年3月までに住宅ローンを繰り上げ返済するために100万円が必要」という測定可能な目標を掲げています。
この「いつまでに、何をしたいから、いくら稼ぐ」という明確な目標は、ほどよい欲による向上心を生み出し、やる気を持続させます。私たちの「現状を変えたい」と熱意を次の5ステップで目標化してみましょう。
- 現在の年収や仕事に関係なく、やりたいことリストを作ります。
- その項目ごとに必要な予算を計算します。
- 達成したい時期と優先度を付け加えます。
- 本業の給与でそれらが実現可能が判断します。
- 実現できないなら副業の追加収入を検討します。
筆者の実例では「奨学金を2年以内に完済する」でした。実際に完済するまでに7年かかりましたが、本来は15年間ですし、同時に「英会話スクールに通う」や「海外に10カ国行く」も副業のおかげで達成できています。
数値化した目標の例
目標設定するときは「誕生日までに80万円の腕時計が欲しい」といった短期的な欲求を満たすこともありですが、その一方で「将来の子供2人の大学進学に向けて800万円を貯める」といった長期的な将来設計を念頭にすると、副業の必要性がより実感できます。
次に「数値なしの目標」を「数値ありの目標」に変えた例を紹介します。
数値なしの目標 | 数値ありの目標 |
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結婚式を挙げたい | 30歳までに結婚費用を200万円貯める |
投資資金が欲しい | 毎月3万円の投信積立の費用を得る |
出産にお金が必要 | 子供2人の出産費用を50万円貯める |
子供貯金をしたい | 子供貯金を18年間毎月3万円貯める |
親と海外旅行する | 3年以内に予算50万円で親と海外旅行する |
家族旅行はしたい | 毎年1回の家族旅行の費用を30万円を貯める |
頭金は増やしたい | 35歳までに住宅購入の頭金を500万円貯める |
留学は結構かかる | 45歳までに子供の留学費用を100万円貯める |
住宅ローンを返す | 55歳までに住宅ローン完済の800万円貯める |
老後資金を貯める | 65歳までに老後資金の3000万円貯める |


目標設定とは別に興味を重視する理由
短期的に「カードローンの返済がぎりぎりで、1週間以内に5万円が必要」な人と、長期的に「月4万~5万円ほど、好きな時間に自宅で稼いでみたい」人では、副業する職種が変わってきます。
手っ取り早く稼ぐには引っ越しスタッフのようなガテン系、在宅で自由に稼ぐなら転売系などになるかもしれません。ただし、副業で実現したい目標にかかわらず、副業の職種は自分の興味と関心で選ぶことが重要です。
これはいくら目標が定まっても、副業の職種そのものに興味や関心がないと続かないからです。そのため、副業の目標設定とは別に、興味や関心を軸にした「その職種を副業に選ぶ理由」をリスト化しました。
理由 | 背景 |
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空き時間を有効に使う |
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スマホで効率的に稼ぐ |
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しっかりとお金を稼ぐ |
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キャリアを構築する |
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転職や独立を試す |
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本業より楽しく働く |
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趣味でお金を稼ぐ |
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このように副業の職種選びの理由を大別すると「収入補填、キャリア、楽しさ」に分かれます。そして「収入補填×キャリア=相乗効果、キャリア×楽しさ=実績作り、楽しさ×収入補填=やりがい」につながります。


目標設定をした体験談や口コミ


副業歴11年
私は本業では某デパートのマネージャーをしています。一方、副業では月~金曜日に早朝6~9時の3時間だけ、レストランでウエイターとして働いています。アルバイト代は月収6万円くらいです。アルバイト先は学生の頃も働いていた店舗で、趣味も兼ねているかもしれません。
本業の収入は子供の教育費や老後の貯蓄などの用途があり、娯楽などには使いにくいですが、副収入は自由に使える感覚があり、基本的にはすべて家族旅行に充てていて、この間はハワイに行ってきました。
実際に副業するために動いている人たちは、お金が欲しいから副業をしていることは否定できないですが、足りない生活費を補填するだけが目的ではなく、その副業をする明確な目標があったりします。


副業歴2年
副業は「収入を増やす」ことが主な目的ですが、収入以外の何かを見つけることで、長く続けられるようになります。逆に嫌になったらすぐに辞めることもできるため、副業で理想を求める行為も正しいです。
渡しの場合は仕事先の紹介もあり、ウェブライターで副収入を得ています。1文字1円程度ですが、1000文字ほどの依頼を月50記事以上をこなすことで、月5万円以上の収入になっています。
ウェブライターは仕事中も合間を見ては、記事を執筆することも可能であり、こっそり時間を使っては副業に勤しんでいます。副収入の使途は明確ではなくても、ライターとしてのスキルを磨く目標があります。


副業歴1年
スマホで恋愛や離婚などの悩み相談を受けています。守秘義務があるために詳しくは話せませんが、一昔前の会員制のコミュニティではなく、アプリで相談員と依頼者をマッチングをして、女性側の視点でアドバイスをします。月収2万円を超えるくらいです。
一部では「副業の時間があるなら本業で頑張るべき」という意見も出ていますが、副業は本業とは異なる楽しさを見い出せる仕事です。本業では充分に能力を発揮できない人も、副業で新しい自分が見つかるかもしれません。


副業歴4年
普段は銀行員をしていますが、夜は実家が経営しているコンビニの清掃を行っています。銀行は副業を禁止していますが、親族が経営していることで融通が利きます。週2回ながらも深夜勤務のために、月8万円を貰っています。


副業歴2年
普段は旅行代理店で接客やツアーコンダクターなど幅広い業務をしていますが、残業が少ないことから次の日が休みになる水曜と金曜の夜だけ、キャバクラ嬢を自宅まで送り届けるドライバーをしています。
単価は1人あたり1500円です。知人のコネがあったためにできる副業かもしれませんが、こういった夜系の仕事は時給が異常に高いです。実は旅行業よりも自分に合っていて、意外と趣味と実益を兼ねています。