【漫画】副業の目的は?単なる収入補填ではなく不満や不安を消すこと

「本業+副業=満足」




「8人の副業例①」




「8人の副業例②」




「副業で異性と出会う」




副業している理由トップ10
副業はお金のためだけに始めるわけではありません。本業の仕事では叶えることができない「収入、業務量、キャリア、人脈、将来性、達成感、社会貢献、楽しさ」などを手に入れる方法です。
過去に実施した「副業している理由」のアンケートでは、85%以上が「収入を増やしたい」と答えましたが、それと同時に「活躍したい、人脈を作りたい、スキルを上げたい」などの複数回答も数多く集まりました。
労働政策研究・研修機構(2018年9月)「多様な働き方の進展と人材マネジメントの在り方に関する調査」
2009年の同調査と比較すると、副業の目的は変化しています。当時は第3位が「生活ができない」で26.5%を占めていましたが、今はありません。その代わりに「スキルを上げたい」が14.7%から36.6%に伸びました。
それ以外でも社外で「活躍したい、転職したい、起業したい」を前提に副業する人の割合がそれぞれ2倍程度に増えています。
また、年収や学歴が高い人ほど「活躍したい」と答え、年収や学歴が低いほど「収入を増やしたい、生活ができない、借金や負債のため」と答えた割合が大きいです。
ただ、同じ「収入を増やしたい」と回答した人たちでも、それぞれ「副業で稼いだ分はすべて家族旅行に使う」や「副業で得たお金は全額貯金している」というように目的意識は違ったりします。
ちなみに上記にない副業をする理由としては「お金を使う時間が減るために最強の節約術になる、ハイリスクな仕事でも副業なら挑戦できる、本業は人と話さないために気分転換になる」などのメリットがありました。


副業の目的は収入増やキャリアなど8種類
収入増で自信が付く
本業にやりがいを感じなくても、自分のため、家族のため、親のために働くことで生きがいとなり、本業の給与のみで暮らしていく生活そのものも間違ってはいません。しかし、どこか充足感が得られない状態は改善したいです。その穴を埋めるように、副業では要望に応じた柔軟なお金の稼ぎ方ができます。
副収入によって直接的に生活に余裕が生まれることは間違いないでしょう。副業では疲れが倍増して、ストレスが溜まり、自由な時間が減ると思われがちですが、自分に合っていれば、そこまでの苦しさは感じません。
さらに副業者の多くが実感していることの1つに「本業の会社で積極的に仕事ができるようになった」があります。ある営業職の男性は副収入が増えたことで、会社依存の意識がなくなり、ノルマよりやりがいを重視するようになりました。本業が理学療法士の男性は、副業のブロガーで収入の柱を増やしたことで、漠然とした不安が消えました。
業務量を増やせる
不況時は本業の勤務日数や労働時間が減ることがあります。2008年のリーマンショックのときは、週3日勤務を命じる企業もありましたし、2020年のコロナショックのときは、一時解雇も増えました。
そういったとき、もしくは普段から繁忙期と閑散期が明確な人は、副業で業務量を穴埋めできると、生活が困窮せずに済みます。実例では本業とは別にUber Eatsの配達員で副収入を稼ぐ人もいます。
キャリアを築く
本業では与えられない仕事を副業でこなすことで、経験値が増えます。筆者も本業はプログラマーでしたが、ウェブ系のスキルを補填するために、副業でウェブ制作やブロガーをやっていました。
学生時代に帰国子女だった人が、本業では日本語しか使わないことから、副業で英会話講師をして、職務経歴を増やしている例もありました。
人脈を構築する
本業で人脈を構築できないなら副業で人脈を構築しましょう。本業では人との出会いがそもそも少ない人もいます。その場合はセミナーや異業種交流会に参加することもありですが、副業の仕事でビジネスパートナーとして関係性を築くと、今後の印象と信頼が変わります。
例えば、社内デザイナーや社内システムエンジニアでも、社外で自分をアピールすることで案件を獲得できます。その結果、1度仕事をした関係性は将来に渡って続くかもしれません。
将来性を求める
本業の業界全体が落ち目で将来性に疑問が付く場合、副業で別の業種を試すこともできます。タクシードライバーの40代男性は、インバウンドに着目して、英語を勉強しながら観光ガイドの副業を始めました。
また、本業では満足に能力を発揮できない人も、副業で新しい自分を発見することもあります。転職のきっかけになったり、独立に向けての準備や練習もできるわけです。副業とは単に足りないお金を稼ぐ労働ではなく、ベースの本業では叶わない願望を解決してくれる仕組みです。


達成感を重視する
本業で達成感がある人は意外と少数派です。そこで副業の達成感を求めましょう。仕事で働く充足感、お客さまに喜んでもらえたときのやりがいを、副業で実感できます。
本業のプログラマーで生活費を稼いで、副業の農業で達成感を得ている人は、ワークライフバランスが充実していました。本業では虚無感があった会社員の男性も、休日に店舗を借りてカレーを販売することで心の充足を得ることに成功しています。
社会貢献を取り入れる
本業は自分や家族のためでも、社会貢献を兼ねた副業なら、業務内容に満足できます。例えば、冬場の雪かきのお手伝いはお年寄りに感謝されます。報酬は経費を引くとアルバイトより下ですが、社会貢献による満足度が違います。
楽しさを追求する
本業はある程度の仕事と割り切り、副業で趣味と実益を兼ねる人もいます。本業が一般事務の20代女性は、副業で憧れのバーテンダーを始めました。平日に会社員をする30代女性は、週末にヨガインストラクターをしています。
本業は英語教育の企業で働き、副業はキッチンカーにてキューバサンドを販売している女性もいます。きっかけは大学時代にフロリダで食べたキューバサンドの味が忘れられず、日本でも広めたかったからです。

