【漫画】第65話「副業のスケジュールは?帰宅後や土日など5タイプの時間割」
「スケジュールが大切」
「9タイプある時間割」
「隙間型や休日型も人気」
「スケジュール作りの手順」
本業のみでも疲れている人がいるなか、第2の仕事である副業を卒なくこなすことは難しいです。しかし、業務、時間、体調の3つの自己管理能力が成長すると、本業と副業の両立は苦になりません。
そのためには副業のスケジュール管理が大切です。日常に潜む自由時間を有効活用し、睡眠時間を削ることなく、本業に悪影響を及ぼさない副業スタイルは多くの人が実現しています。
- 1日5時間10分副業できる時間がある
- 副業スケジュール① 早朝型
- 副業スケジュール② 帰宅型
- 副業スケジュール③ 隙間型
- 副業スケジュール④ 休日型
- 副業スケジュール⑤ 並列型
- 副業のスケジュールの作り方
1日5時間10分副業できる時間がある
総務省の「平成28年 社会生活基本調査」によると、1日あたりの自由時間は平均5時間10分でした。政府は1日の生活は1次、2次、3次に分けています。1次活動は「睡眠や食事などの生理的活動」、2次活動は「仕事や家事などの義務的活動」、3次活動は「1次と2次以外の自由的活動」です。
項目 | 1日平均 | 平日平均 | 日曜平均 |
---|---|---|---|
1次活動(睡眠・食事・用事) | 616分 | 599分 | 673分 |
2次活動(通勤・仕事・学業・家事・介護・看護・育児・買い物) | 515分 | 585分 | 296分 |
3次活動(自由時間) | 310分 | 256分 | 470分 |
3次活動である自由時間の内訳では「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の1時間40分、休養・くつろぎの1時間26分、趣味娯楽の40分」がトップ3であり、その3つで自由時間の76%を占めています。
項目 | 1日平均 | 平日平均 | 日曜平均 |
---|---|---|---|
移動(通勤・通学を除く) | 29分 | 22分 | 48分 |
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌 | 100分 | 88分 | 142分 |
休養・くつろぎ | 86分 | 76分 | 118分 |
学習・自己啓発・訓練(学業以外) | 6分 | 6分 | 9分 |
趣味・娯楽 | 40分 | 29分 | 74分 |
スポーツ | 8分 | 6分 | 16分 |
ボランティア活動・社会参加活動 | 3分 | 2分 | 9分 |
交際・付き合い | 17分 | 12分 | 28分 |
受診・療養 | 5分 | 5分 | 2分 |
その他 | 14分 | 11分 | 24分 |
副業する時間を作るポイントは1日平均5時間10分もある自由時間を転換することです。例えば、1日1時間のみを副業時間に設定すると、年間では365時間が使えます。仮に時給換算で1500円の副業をこなしたとき、私たちは年間54万7500円を手にすることができます。
1時間×1500円×365日=年間54万7500円
副業スケジュール① 早朝型
社会人向けの英会話講座をする人の例です。起床後に出社準備をして、会社近くのカフェまで移動します。8~9時にそのカフェで会社員の生徒に英会話を教えて、終了後に徒歩で出社します。
早朝型の副業のメリットは、本業の退社時間に左右されないことです。本業の残業時間、本人の体力と気力に関係なく、固定シフトで仕事ができます。
以下は24時間のファミレスにて、ホールスタッフをする人の例です。起床後に自宅近くのファミレスでモーニングビュッフェを提供しています。3時間の勤務後は普通に電車通勤をする流れです。
副業スケジュール② 帰宅型
自宅でプログラマーをする人の例です。帰宅後に家事や育児などのやるべきことをすべて終えてから、就寝時間までの残り時間に副業をします。余裕があるときのみ作業できることがメリットです。
ブロガーなどのネット系、FXなどの投資系、イラストレーターなどのクリエイティブ系の人もこのタイプが多いです。デメリットは就寝時間を削りがちになることで、のめり込みすぎには要注意です。
副業スケジュール③ 隙間型
ウェブデザイナーをする人の例です。在宅でできる副業では、お風呂にお湯を溜める15分間、子供が寝たあとの30分間のように、日常のスキマ時間を効率的に使えるメリットがあります。
転売ビジネスで商品リサーチをしたり、クラウドソーシングで受注した案件を制作するなど、細切れの時間を積み重ねることは、本業にはない魅力です。デメリットは本人に副業をする強い意思がないと続かないことです。
副業スケジュール④ 休日型
キッチンカーで出店する人の例です。休日型は特に接客業に適したスケジュールです。家電量販店販売員、イベントスタッフ、式場スタッフ、住宅展示場スタッフ、ツアーガイド、リゾートバイトなど、祝休日は需要が増え、時給や報酬も上がります。
本業と副業のスケジュールが完全に分かれていることで、気持ちの切り替えもしやすいです。デメリットは週6日労働になるため、平日にいかに疲労感を取るかが大事です。
副業スケジュール⑤ 並列型
配達業と訪問介護をする人の例です。本業を週3日、副業も週3日にするなど、パラレルワークを実現しています。また、本業では週4日で会社勤めをして、週1日はフリーランスのライターとして活躍する人もいます。
これら以外では、深夜型は「金曜の19~3時にバーテンダーをする人」、週末型は「土日にサッカー教室を開いている人」、長期休暇型は「連休と年休を合わせて、観光地やスキー場でリゾートバイトをする人」、ランダム型は「働きたいときにのみ副業をする人」がいます。
副業のスケジュールの作り方
副業のスケジュールを立てるときは、最初に勤務時間と睡眠時間を割り当てましょう。副業とは本業ありきです。本業の仕事に支障がないように、睡眠時間は最低6時間、できたら7時間確保すると安心です。
- 本業の勤務時間を割り当てる。
- 睡眠時間を6時間は確保する。
- 食事や家事の時間も配慮する。
- 娯楽や余暇時間は削る。
- 副業の時間を隙間に埋める。
ポイントは「娯楽や余暇時間は削る」ことです。統計上は「テレビを見る、雑誌を読む、休養する、趣味や娯楽に興じる」で1日3~4時間が消費されてしまっています。これらの時間を副業に変えていくことが必須です。
ただ、副業を継続している人たちは、最初に多少なりとも時間を作る努力をしていますが、実際には自然と副業そのものにはまっていき、無理なく娯楽や余暇時間が減っていったケースが目立ちました。
そのため、副業を始めるきっかけは金銭目的かもしれませんが、副業は自分の興味や関心を軸にして、職種を選ぶことが適切です。さらにキャリア、人脈、将来性、達成感、社会貢献など、本業にない満足感が副業で実現できると継続性が高まります。