【漫画】副業の始め方!会社依存から抜け出す5ステップ

「副業を辞めました」




「5ステップで始める」




「自分の力で稼ぐ副業」




「本業の恩恵も再確認」




始め方① 副業の目標を決める
副業をする理由は明確です。ことさらに深く掘り下げなくても「お金がないから働きやすい仕事で稼ぐ」といった単純な動機で片付けられます。
しかし、それでは副業を始めることができても、続けることが難しいです。なぜなら副業は本業と同じく仕事の一種であり、仕事には明確な目的がないと続けられないからです。
本業には個人差がありながらも「生活費のため、生きるための手段」という明確な目的が存在しました。そこで副業にも何かしらの目的、あらため目標を設定しましょう。
目的と目標は違います。目的は大きなゴールであり、目標はその間に刻むチェックポイントです。本業には「生活をする」という大きな目的があり、副業にも「生活を豊かにする」という目的がすでにあります。
そこで「どうしたら生活が豊かになるか?」ということを個々で考えて、複数の目標を決めます。主人公は「2年以内に奨学金を完済する」を最初の目標に設定することで、それに向かって突き進むことができました。
また、副業の目標は次のように「収入補填、キャリア、楽しさ」にも大別できます。副業で「収入補填と楽しさを追求して、やりがいを得る」や「収入は無視して、楽しさとキャリアで実績作りをする」も正解です。
転職する準備、プチ起業、老後の資金集めなど、明確な目標設定をしてみましょう。副業は空いた時間で金銭的欲求やリスクヘッジを満たすための優れた選択肢の1つです。


始め方② 空き時間を確保する
副業の前提条件は自由時間があることです。そのため、毎日4時間も残業するブラック企業に勤めていたり、80時間の時間外労働をしている人には副業は無理です。過労死ラインが懸念されることから、転職を優先しましょう。
総務省の「平成28年 社会生活基本調査」によると、日本人の自由時間は平均で1日あたり5時間10分でした。1週間で36時間、1カ月で155時間、1年間で1886時間です。一般的な会社員もこれに当てはまります。
仮にその1/5を使って、時給1200円のアルバイトをしても「時給1200×400時間=48万円」の副収入になります。しかも、社会人は高額報酬の仕事を請け負い、時間を効率的に使う工夫ができるため、金額の上限はまだ先です。
そのための第1歩として、自由時間の中から「副業をするための空き時間」を確保します。テレビはつけっぱなし、ゲームは無制限、ビールを飲むことが習慣化されていたら、将来のための決意が必要です。
先ほどの統計でも自由時間の内訳は「テレビや雑誌を見るが1時間40分、休養が1時間26分、趣味・娯楽が40分、その他が1時間24分」が平均値でした。この生産性の低い時間を削って、副業のスケジュールを合間に入れることが、私たちには求められています。


始め方③ 気になる副業を選ぶ
上記のように副業は成果報酬型と時間労働型の2種類に分けることができます。成果報酬型は「自分で物品や制作物を売るビジネス」であり、会社に依存しないスタイルです。小さく始めながら起業した人も大勢います。
時間労働型は「時間を切り売りする労働」であり、学生でもできるアルバイトも多いです。確実な収入源にはなりますが、生活はあまりラクにはなりません。自分のキャリアは形成されにくく、市場価値も上がらないです。
先ほどのネイリストのアルバイトを辞めた原因も「時給1000円に納得できない、労働時間に追われる、疲労が蓄積する」でした。これは目標が明確ではなく、単純に自分の好きなことを時間労働型の副業にした結果です。
ここからはあなたの目標に合わせた副業を具体的に選びましょう。仮に目標が「会社依存から脱却して、個人名でブランド力を築くこと」であれば、得意分野を使った教える系の副業が適しているかもしれません。
それともブログに専門的な内容の記事を書き続けて、その分野で業界No.1の情報量に仕上げ、しばらくは広告掲載をしてブロガーとして活躍します。その後は書籍化やセミナー依頼のオファーを待つこともありです。
効率性を重視し本業のノウハウを横展開して、スキル系や代行業で稼ぎ続ける人もいます。実際には副業分だけ労働時間が増えつつも、独立した感覚によって自信と安心感が得られて、本業にも相乗効果がありました。
野心的な目標でなくても構いません。技術力向上と住宅ローンの繰り上げ返済を兼ねて、クラウドソーシングを始めた人もいます。知的好奇心と海外旅行の費用を貯めるために、せどりに挑戦する人もいました。
もちろん、時間労働型の副業でも目標に沿っているのであれば、選ぶことは間違いではありません。また、副業選びに迷っている人は、次の10カテゴリの中から気になるジャンルを覗いてみると、理想の副業に近づけます。



ネット・転売系の副業
ブロガーやアフィリエイター、ユーチューバーなどのメディア運営、安値で仕入れて高値で売る転売など、スマホやパソコンを使うことでビジネスの効率性を高めた副業です。

投資・シェア系の副業
投資は資金力とノウハウがないために損をする人が後を絶ちませんが、本来は少ない労働で大きく稼げる副業です。
シェアビジネスは部屋や車、高級品などの遊休資産を貸し出します。

制作・創作系の副業
何かを創り上げる副業であり、スキマ時間に作業を進めることができます。リモート環境の充実で仕事が請け負いやすくなりました。イラストや動画などのデザイン制作、ハンドメイド販売、ウェブ・システム、執筆などがあります。

専門・技術職の副業
専門性の高いスキルを使うために報酬が高めです。医療、美容、イベント、エンタメ、アドバイザー、学習・語学など、あらゆるジャンルのプロフェッショナルが第2の仕事に従事しています。

会社・士業系の副業
あなたの持つビジネススキルを社外で使う副業です。単に雇用されるのではなく、複数の企業でスペシャリストとして活躍します。自分の実力を他社で試す目的で始める人も多いです。

代行・生活系の副業
人が「時間や手間がかかる」と思うことを代わりにする仕事です。掃除、買い物、料理作り置きは需要増、ベビーシッターや墓参り代行、彼氏・彼女代行まで、今はスマホで簡単にマッチングできるようになりました。

肉体・運動系の副業
ガテン系はデスクワークの20代男性に意外と人気があります。引っ越し、工事現場、除雪作業員はハードですが、農業・牧場体験では非日常を経験したり、スノボーやダイビングのインストラクターは一緒に汗をかけます。

飲食・接客系の副業
ファミレスやファストフードは最低賃金に近いために社会人にはおすすめできません。しかし、アルコールメインのレストランやバー、スポーツカフェなどは時給も高めであり、大人だからできる仕事内容です。
土日祝日に客数が2~3倍に増えるため、平日勤務の社会人は重宝されますし、時給も高いです。商品販売員、ホテルや観光地のスタッフ、リゾートバイトなどは話すことがメインで、あまり動かない仕事も多々あります。

配達・作業系の副業
配達業と清掃業の特徴は1人で黙々と作業ができることです。配達業ではUber Eatsの配達に注目。清掃業ではパチンコ店は1回1~2時間、退去後の空室清掃は1回1~2日と、勤務時間に違いがあります。
検品スタッフ、試験監督、交通量調査員、サンプリングなど、作業時に極端な体力消耗がない職種です。経歴や年齢が不問なほど低時給ですが、施設警備員のように資格や教育が必須の仕事もあります。

特殊・その他の副業
本業として働く人が少ない珍しい職種です。メダカやクワガタの繁殖、空き時間販売、占い師、探偵アシスタントなど、副業だからできる仕事も揃っています。ただ、気分転換にもなりますが、慣れない仕事には注意です。
始め方④ とりあえずやってみる
残念なことに副業では、知識に得ることに満足して行動しなかったり、地道に勉強しては時間だけが過ぎてしまったノウハウコレクターが目立ちます。セミナーや通信講座で学習する時間に重点を置いているわけです。
大人は過去の経験から失敗を避けて、効率性を求める傾向があります。それは適切な結果を得るために必要なことであり、正しい判断ですが、副業では「とりあえずやってみる」ほうがスピーディーに成果が得られます。
例えば、ウェブライターならプロ並みの文章が書けるように、ライティング講座に申し込んで、1年かけて文章力を上達させることもありですが、それよりもブロガーとして1カ月に何本も記事をアップして、クラウドソーシングで案件をいくつか受注したほうが、現場叩き上げで上達します。
あなたが副業をする目標が「文章力の向上とライターとしての実績」だとしても、第2の仕事としてとりあえず始めてしまい、失敗から学んで、成功体験を重ねたほうが、結果的に早期に目標を達成できるわけです。
とりあえず始めたあとに「想像以上にきつい、仕事内容で騙された、やってみて損した」という経験をするかもしれません。ただし、金銭的負担がないなら、それらは失敗ではなく成功までに必要な過程です。
今は知識よりも実戦経験が役立ちます。そういう意味では副業には決定的なリスクはなく、何度でも失敗できることがメリットです。本業とは違って、その職種が合わなくても気持ちを切り替えて挑戦し続けましょう。


始め方⑤ 本業を疎かにしない
今まで始め方①「副業の目標を決める」、始め方②「空き時間を確保する」、始め方③「気になる副業を選ぶ」、始め方④「とりあえずやってみる」という手順を紹介しました。
もう1つ重要なことは始め方⑤「本業を疎かにしない」です。副業は本業ありきであり、本業があるから副業に挑戦できます。
本業では基本的には副業以上の賃金が貰えます。時間外労働には残業手当、移動すると通勤手当、家賃補助で住居手当もあったり、健康保険や厚生年金も折半で支払ってくれています。
会社員の信用力のおかげで住宅ローンの審査にも通りやすく、異性との出会いや結婚でも有利に働きます。福利厚生や健康診断も会社が負担し、産休や育休、病気による休職も会社がカバーしています。
勤務先によって恩恵に優劣がありながらも、賃金以上のメリットを享受しているわけです。それらを捨てないためにも本業には真摯に向き合います。副業が原因で本業に支障が出たときは、懲戒処分がありえることには注意です。
副業でコンスタント稼ぐ人、副業を第2の本業にした人、副業ではフリーランスとして活躍する人などは大勢いて、彼ら、彼女らの共通点としては「目的意識を持って、行動できている」といった傾向が見られます。
- 賃貸併用住宅を建てて、住宅ローンを家賃で支払う30代男性
- 実家の駐車場を有料シェアして、月2万円稼ぐ20代男性
- 土日はフォトグラファーとして、家族写真を撮る50代男性
- 自由に働けるUber Eatsの配達で月25万円稼ぐ40代男性
- 多肉植物を1鉢500~1万円で販売する事業で独立した男性
- 空き時間を30分1000円で売って、飲み屋で相談に乗る会社員
- ブログにITスキルを掲載し、広告収入を月5万円得る30代SE
- オリジナルのレゴ商品を作り、メルカリで月10万円稼ぐ主婦
- 高級ブランドバッグをシェアして、月3000円を稼ぐ20代女性
- クラウドソーシングで1枚2500円のイラストを描く30代女性
- 3000文字9000円の記事を月4本程度受注する50代女性
- 保育園勤務ではなく、アプリで利用者を見つける元保育士
ちなみに政府や企業が就業規則を改定して、副業解禁の流れを作っていますが、これは会社員への警鐘です。少子高齢化と労働力不足で社会構造が変化して、労働力人口1人で非労働力人口1人以上を支えないといけません。
今後も所得税、健康保険料、年金などの増税が続きます。それでも一定の生活水準を保つためには、国民1人あたりの生産性を上げて、個々が稼げる人材にならないといけないわけです。
1つの会社に依存することなく、活況がある業界に常に飛び込める法整備は雇用の流動性につながり、需要のあるスキルを持つことで60歳や70歳になっても働けます。つまり、副業とは厳しい時代を生き抜くためのツールです。

