【漫画】第51話「賢い投資のやり方とは?77種類の金融商品から初心者向きを選ぶ」

中野貴利人
監修中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表取締役

「貯金なんて意味ない」

副業のおかげで貯金が増えてきた 100万円を銀行に預けると30年後はいくらになるだぬ? 100万300円だぬ お金を増やすなら貯金より投資だぬ

「お金がお金を稼ぐ」

でも株式投資ならやったことあるよ 投資には3つのコツがあるだぬ コツ①長期投資 複利は利息を元金に加えて元金を増やすことだぬ

「3つある投資のコツ」

コツ②積み立て 高いと少ない量を安いと多い量を買えるから 結果的に平均購入価格が下がるだぬ コツ③分散投資 地域・通貨・銘柄・時期の分散も有効だぬ

「サイコロで決めろ」

投資のコツは理解できた でも短期間で大量に稼ぐ投資はダメ? これが金融商品のリストだぬ もうサイコロで決めろだぬ ‥‥ん? 厄介な目が出たブー
  1. 投資には3つのコツがある
  2. 金融商品リスト77種

投資には3つのコツがある

チェック1

長期投資

長期投資がおすすめな理由は、時間が経つほど複利効果が利くことです。複利とは「元金に利息を加えて、元金を増やす」方法であり、例えば、100万円を年利3%で運用すると、1年後は「100万円+3万円」で103万円に増えます。

今度はその103万円に対して利息が付くため、2年後は「103万円+30,900円」で1,060,900円に増えます。年利3%でも3万円ずつ増えるわけではないところが複利のすごさであり、結果、30年後には242万円に達します。

これは500円玉貯金でも同じです。目標額が1億円のとき、1日500円の貯金では548年かかりますが、1日500円の貯金を年利10%で運用すると、40年で1億円になります。1日一定額の貯金が1億円になる年数は下記のとおりです。

1日の貯金額0%3%5%10%
100円2,740年147年99年56年
300円913年112年77年45年
500円548年95年67年40年
1,000円274年74年54年35年

私たちはハイリスク・ハイリターンの投資に手を出して、1年で元本を2倍や3倍にする必要はありませんし、50年間の平均年利回りが20.8%というウォーレン・バフェットの運用成績に追随しなくても大丈夫です。

1日500円の貯金を年利10%で運用すれば、新卒入社から定年までに1億円が貯まります。もちろん、1日300円に減額したり、年利を3%や5%に下げる、目標貯蓄額を3,000万円に減らすなど、柔軟に数値を変えても構いません。

とりあえず無意味で付加価値がゼロに等しい銀行預金に日本円を集中させることはやめましょう。複利による長期投資を始めることが、将来的な不安がなくなる第一歩になります。

主人公
主人公
年利0.001%の銀行にお金を預けるのがもったいなく思えてきた。
貧乏神
貧乏神
銀行はそのお金を年1~15%程度で第三者に貸す商売だぬ。
チェック2

積み立て

投資では1度に大量に買うより、定期的に同じ額で同じものを買い続けたほうが得しやすいです。これを証明するには3つの例を比べてみます。①は「3万円で250円の商品を一括購入する」と120口が買えます。

次に②の「毎月1万円の定額積立を3カ月間」と③の「毎月40口の定量積立を3カ月間」をしてみます。ポイントは商品価格が2倍の500円に上がっても、半額の125円に下がっても買い続けることです。

価格一括購入定額積立定量積立
1カ月目
250円
30,000円
120口
10,000円
40口
10,000円
40口
2カ月目
500円
0円
0口
10,000円
20口
20,000円
40口
3カ月目
125円
0円
0口
10,000円
80口
5,000円
40口
平均購入単価250円214円291円

定額積立の場合は毎月の積立額は変わらずに、購入する量が変化しました。合計で3万円を支払って140口が買えたため、平均購入価格は「3万円÷140口=214円」になります。

3万円÷140口=214円

定量積立の場合は毎月の積立量は変わらずに、購入する額が変化しました。合計で35,000円を支払って120口が買えたため、平均購入価格は「35,000円÷120口=291円」になります。

35,000円÷120口=291円

価格が急激に変化した極端な例ではありますが、積み立ての投資では「割高のときは少ない量、割安のときは多い量を買う」という定額積立が、平均購入価格を下げてくれます。これはドルコスト平均法というプロも使う技です。

主人公
主人公
高くても安くても買うなら、投資判断をしなくていいね。
貧乏神
貧乏神
投資はルールがあるとストレスが減るだぬ。
チェック3

分散投資

投資には「卵は1つのかごに盛るな」という格言があります。1つのかごに大量の卵を盛ると、そのかごを落としたときにすべての卵が割れますが、4つのかごに卵を分けると、1つのかごを落としても3つのかごの卵が残ります。

このように金融商品の種別、地域、通貨、銘柄、時期などを分散させると、リスクも分散できるわけです。特に好景気に強い株式と不景気に強い債券をミックスすることで、価格変動率が緩くなります。

下記のデータは国内、先進国、新興国株式、国内、先進国、新興国債券※1、ハイイールド債、国内REIT、先進国REIT、純金、原油※2、定期預金、4資産分散※3の「金融商品13種の損益率ランキング」です。

好景気では株式などが上昇、不景気では債券などが上昇することが読み取れますが、その中でも「国内株式、海外株式、国内債券、海外債券」に25%ずつ分散した4資産分散が、常に中位に居続けていることに注目です。

2015年 2016年 2017年 リーマン時
国内株式
12.1%
原油
45%
新興国株式
32.7%
純金
5.5%
4資産分散
2.1%
ハイイールド債
17.1%
国内株式
22.2%
国内債券
2.1%
新興国債券
2.1%
新興国株式
8.8%
先進国株式
18.5%
定期預金
0.4%
国内債券
1.3%
純金
8.6%
先進国REIT
16.5%
先進国債券
-10%
定期預金
0.1%
新興国債券
6.8%
純金
13.7
ハイイールド債
-26.2%
先進国株式
0%
国内REIT
6.2%
原油
12.5%
新興国債券
-26.7%
先進国債券
-3.3%
先進国株式
5.4%
4資産分散
11.2%
4資産分散
-28.6%
ハイイールド債
-4.5%
国内債券
3.7%
ハイイールド債
7.5%
国内株式
-41.8%
先進国REIT
-6.4%
4資産分散
1.9%
新興国債券
4.3%
先進国株式
-51.6%
国内REIT
-7.9%
国内株式
0.3%
先進国債券
3.5%
国内REIT
-51.8%
純金
-10.7%
定期預金
0%
国内債券
0.2%
原油
-53.5%
新興国株式
-14.3%
先進国債券
-1%
定期預金
0%
先進国REIT
-54.1%
原油
-36.3%
先進国REIT
-1.9%
国内REIT
-10.4%
新興国株式
-62%

情報取得日 2018年9月時点

主人公
主人公
分散すると平均的になって、値動きが安定するのか。
貧乏神
貧乏神
普段は分散しつつ、好景気は株の割合を増やすなど調整するだぬ。

※1 日興アセットマネジメント「主要資産の年間パフォーマンス」
※2 モーニングスター「資産クラス別リターン」
※3 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン「各資産クラスと分散投資の年次リターン順位表」

金融商品リスト77種

賢い投資術である「長期投資・積み立て・分散投資」を意識するだけでも、私たちは失敗する確率を減らせます。なぜなら今までが「短期投資・一括購入・一点集中」と逆のやり方だったからです。

よく株式投資で損する人は「1年後の利益を見据えて、ある日1度に購入して、海外債券や先進国REITなどは買わない」というスタイルでした。

そうではなく私たちは「生涯を見据えて、余剰資金を使いながら、1度に大量に買わずに、毎月一定の金額で、さまざまな金融商品を買う」ことが、堅実な資産運用につながります。

例えば、毎月1万円ずつで構いません。それを10分割して「国内株10%、先進国株10%、新興国株10%、個人向け国債10%、海外債権10%、社債10%、国内REIT10%、海外REIT10%、金ETF10%、米ドル10%」に配分します。

その際はさまざまな金融商品が揃っている楽天証券SBI証券のようなネット証券を選ぶと、全資産を一括管理できて便利です。

さらに定期的に運用成績を確認しながら「2018年10月時点では新興国株と国内REITは弱めだから5%に減らして、代わりに先進国株と米ドルは増やす」といった調整をして、ポートフォリオを見直します。

人気の金融商品は「株式、投資信託、FX」がトップ3ですが、いくつかの金融商品を選べるように77種類をリストアップしました。おすすめは初心者向けの評価であり、リターンとリスクのバランスを見ています。

株式

名称おすすめ説明
株式投資B評価基本的におすすめの金融商品だが、銘柄選定でリスクを背負う。
国内株式B評価東証やマザーズなどに上場している株式。景気敏感株、ディフェンシブ株、中間株に分類できる。
先進国株式B評価先進国は米国が過半数、欧州が20%、その他カナダなど。
新興国株式C評価新興国は成長著しいアジア、中南米、アフリカ諸国など。
株式ミニ投資B評価通常の1/10単位で株式を売買できる。
株式累積投資B評価株式を積み立てられる。
持ち株会A評価給与天引きで自社の株式を買い増す。利回りがかなり高い。
IPOA評価新規で上場する予定の株。80%以上が値上がりする。
未公開株E評価株式公開していない株。詐欺が多くて初心者には難しい。

投資信託

名称おすすめ説明
投資信託A評価プロが資産運用をしてくれる。対象となる金融商品は株、債券、REITなど、多数の選択肢がある。
インデックス型A評価市場の平均値と似た動きをする投資信託。
アクティブ型A評価市場の平均値より良い結果を得るための投資信託。
バランス型A評価1本で複数の地域や資産に分散投資した投資信託。
単位型投信B評価投資信託の分け方の1つで、募集期間が決まっている投資信託。
追加型投信A評価投資信託の分け方の1つで、募集期間後も購入できる投資信託。
公社債投信C評価国債などの安全性の高い商品で運用する投資信託。
金銭信託C評価預かった資金を安全性の高い商品で運用して、収益を分配する。元本保証ではなく利率も未確定。
貸付信託取扱終了。預かった資金を貸し付けで運用して、収益を分配する。
ラップ口座C評価数百万円や1,000万円単位で資産運用を一括りにお任せできる口座。
つみたてNISAA評価専用口座を開設することで利益が非課税になる。対象商品は長期、積立、分散できる一部の投資信託。
ロボアドA評価AIを搭載したロボが市場に合わせて資産運用してくれる。

FX・外貨

名称おすすめ説明
FXB評価外国の通貨をスマホで24時間売買する投資。
外貨両替D評価日本円と外貨を両替する仕組みは他と同じだが、手数料がかなり高い。
外貨預金D評価為替差益が利回りになるが、手数料が高くて損することも多い。
外貨建てMMFC評価証券会社に預ける外貨建ての定期預金。手数料は安い。

債券

名称おすすめ説明
国内債券B評価日本国政府が発行する債券。
先進国債券B評価米国、ユーロ、イギリス、オーストラリア、カナダなど、日本を除いた先進国の債券。
新興国債券B評価東南アジア、メキシコ、ブラジル、南アフリカなど10カ国以上の新興国の債券。
日本国債2018年9月時点では販売停止中。マイナス金利導入で利益が見込めないため。
個人向け国債B評価元本割れがない安心の資産運用。最低金利は0.05%。
個人向け社債B評価企業が事業資金を調達するために発行する債券。業績によってリスクが変わる。
転換社債C評価条件によって保有中の社債を株式に転換できる。
割引金融債取扱終了。債券の一種で額面から利息分を引いて買い、満期時に額面分を受け取る。

商品(コモディティ)

名称おすすめ説明
先物取引C評価将来売買する商品の価格を現時点で決める投資。初心者はミニ日経255がおすすめ。
オプションC評価先物取引と似ているが、オプションはその権利のみを売買する。
純金積立B評価毎月一定の純金を積み立てる。
金地金C評価金の延べ棒などを直接購入する。盗難リスクあり。
金貨C評価1枚数万円で購入できる。加工費が割高。
純金工芸品D評価加工費が割高。盗難リスクと破損リスクがある。
金鉱株B評価金鉱株や貴金属関連の株式。
金投資信託B評価金価格にほぼ相関している投資信託。
金ETFB評価株式のように純金を売買できる。
金CFDC評価純金、銀、プラチナを差金決済取引できる。
金先物取引C評価純金の先物取引。
金限日取引C評価売買しても決済を先送りできるため、現物を保有する必要がない取引。
原油C評価直接取引ではなく原油ETFや原油CFDなどで売買する。

マイナー投資

名称おすすめ説明
仮想通貨C評価実物のないウェブ上の通貨。収益性や安全性に難あり。
CFDC評価差金決済取引のことであり、外国為替ではFX、それ以外の商品は金CFDや原油CFDと呼ばれる。
eワラントC評価株式、為替、商品などさまざまな相場の上昇や下降を予測する金融派生商品。
ワイン投資C評価ワインに投資できるファンド。ただし大手ファンドの破産で人気急落中。
クラウドファウンディングB評価資金を集めたい起業家や事業主と資金提供する不特定多数の人がむすぶ仕組み。
ソーシャルレンディングB評価第三者にお金を貸す仕組み。お金を運用したい人と借りたい人をマッチングする。
ベンチャー投資C評価ベンチャー企業に数百万~数億円単位で出資する。

預金・年金

名称おすすめ説明
自宅保管D評価金利はつかず、盗難リスクもある。物価上昇時は相対的に価値が減る。
普通預金C評価金利は大手銀行で0.001%、ネットバンクで0.02%程度。金融商品としての価値はゼロだが、一定量の保管と決済には必要。
貯蓄預金C評価残高が一定以上で普通預金より、若干金利が高くなる。
ダブル口座B評価楽天銀行楽天証券のように同グループの銀行と証券会社に口座開設すると、金利が優遇される制度。
自動積立預金C評価定期と定額があり、口座から自動的に天引きされる。
財形貯蓄C評価給与から天引きされる。目的別に一般、年金、住宅がある。
定期預金C評価一定期間預ける預金。ネット銀行の利息は大手銀行の5倍以上になる。
変動金利定期預金C評価6カ月ごとに金利が変わる定期預金。
スーパー定期C評価10年まで期間を決められて、利率が満期日まで変わらない。
期日指定定期預金C評価満期日を決められる定期預金。
MRFC評価証券会社に預ける普通預金。
MMF取扱終了。証券会社に預ける定期預金。
ヒット・ワイド取扱終了。利子が付く金融債。
iDeCoA評価自分で作る年金制度であり、所得控除や非課税制度で節税できる。

不動産

名称おすすめ説明
国内REITB評価別名「J-REIT」であり、株式のように不動産を売買できる。
先進国REITB評価米国や欧州など日本を除いた先進国の不動産。
新興国REITB評価新興国の不動産。2018年9月時点では南アフリカ、メキシコ、タイ、マレーシア、トルコを多く含む。
不動産投資B評価戸建て、マンション、アパート、新築、中古、駐車場など、不動産全般を指す。
戸建て賃貸B評価戸建てを新築、または中古で手に入れて、貸し出す投資。
新築アパート経営B評価総コストは割高だが、中古アパートより集客力があり、転売を前提に建てる。
中古アパート経営B評価割安な中古アパートで賃貸経営をする。
シェアハウスB評価社員寮や学生寮などの割安物件を手に入れて、シェアハウスにリフォームする。
ストレージC評価トランクルームのこと。スマホでマッチングする仕組みもある。
貸し倉庫C評価主に法人向けの不動産投資。大規模倉庫を貸し出す。
物置きシェアA評価自宅の空きスペースにて荷物を有料で預かる。
駐車場経営B評価駐車場を貸し出す。時間貸しや駐車場シェアも人気高。
バイクボックスB評価バイクを収納するコンテナを貸し出す。
太陽光発電B評価売買価格が半減しているが、地域によってはライバルが少ない。
自動販売機C評価所有する不動産の空きスペースに自動販売機を設置する。

情報取得日 2018年9月時点

主人公
主人公
ハイリターンな投資はハイリスクか。
貧乏神
貧乏神
それが投資の原則だぬ。でも勉強するとリスクは減るだぬ。
主人公
主人公
う~ん。結局どの投資にしようかな?
貧乏神
貧乏神
お前はもうサイコロで決めただぬ。
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公開日公開日 2018.09.26
更新日更新日 2018.10.17

著作・制作など

中野貴利人
監修・原作・執筆・編集
株式会社ネットピコ代表取締役。著書にど素人でも稼げるネット副業の本など。過去の取材はメディア掲載履歴で紹介。
イブキミノ
イブキミノ
作画
30歳オーバーにして、脱サラしたイラストレーター兼漫画家。丸っこいものに囲まれて暮らすのが夢です。